★★★★
鑑賞No:02502
製作:2011年/アメリカ/99分
監督:リチャード・リンクレイター
出演:ジャック・ブラック/シャーリー・マクレーン
テキサス州の田舎町で葬儀屋を営むバーニーは、誰にでも優しく慈愛に満ちた人柄で町民から慕われていた。一方、金持ちの老未亡人マージョリーは偏屈な嫌われ者だったが、心優しいバーニーはひとり暮らしのマージョリーを気遣い、たびたび家を訪問して相手をするようになる。やがて彼は住み込みの専属マネージャーになるが、ある日、バーニーはマージョリーを殺してしまう・・・・。
1996年にテキサスの田舎町で実際に起こった事件を、当事者を知る住民たちの証言を交えて描いた作品。事実がベースだけに、却って謎が残り、後味もちょっと悪い内容になっている。殺人が発覚し裁判になってからも町中の人から味方にされるほど、好人物に描かれているバーニーだが本質はどうだったのか? 町中の人から嫌われているマージョリーに執拗なまでに行為をみせるが、金目的とも勘ぐれる。そしてマージョリーのわがままに耐えかねて衝動的に彼女を殺してしまうが、その後、隠ぺい工作を図り、あたかも彼女が生きているかのような演出を長い期間行っている。結局、彼は終身刑になるが、最後まで彼の本質は分からず仕舞いで、スッキリしない作品だった。