★★
鑑賞No:02487
製作:2013年/日本/102分
監督:中尾浩之
出演:要潤/夏帆/杏/時任三郎
本能寺の変直後の京都にタイムワープした沢嶋。幻の茶器を持つ豪商を護衛する侍、権之助を取材中、謎の山伏に襲われ、茶器が行方不明に。これによって歴史が変わってしまうことを恐れた沢嶋は、茶器を回収すべく、さまざまな時代に飛び、やがて焼失直前の安土城にたどり着いて・・・・。
TV版は観たことないので何とも言えないところはあるが、TV版の域を出ていないのでは?と感じる作品。というのも、歴史上の有名人にスポットを当てるのではなく、庶民や無名の人といった、これまでスポットが当たることのなかった名もなき人に着目しており、それ自体は面白い設定だとは思うが、それ故、地味でいかにもNHKのドキュメンタリー風なドラマだったからだ。その割には興味深い「安土城焼失の謎」に迫るような物語の展開だが、結局はその謎もあやふやで、エンドロールでそれらしき謎解きをしているが、何とも安っぽい結論で説得力はなかった。映画版としてはちょっと残念な作品。