悪の教典 | シネマ大好き!

シネマ大好き!

今まで観た映画の感想です。

★★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:02382
製作:2012年/日本/129分
監督:三池崇史
出演:伊藤英明/二階堂ふみ/染谷将太/林遣都


生徒から慕われ、学校やPTAからの評価も高い高校教師・蓮実聖司は、教師の鑑ともいうべき表向きの顔とは別に生まれながらのサイコパス(反社会性人格障害)という隠された顔があった。いじめ、モンスターペアレンツ、セクハラ、淫行など問題だらけの学校で、自らの目的を達するため、蓮実は躊躇なく殺人を繰り返していく。しかしある日、ほんのささいなミスを犯してしまった蓮実は、それを隠匿するためクラスの生徒全員を惨殺し始める・・・・。


表の顔と裏の顔が極端に異なるハスミンだが、それまでの過程や変化する心理描写などはほとんど描かれていないし、そもそも背景も詳しく説明されていないので、最初は全く何もわからないまま見せられる展開で分かりにくい。後半、何となく輪郭が分かってくるが、その時はもう、ハスミンによるひたすらな殺人行為に入ってしまっている。そして生徒全員への殺戮行為の理由がまた分からない。まったくスッキリしない映画だが、唯一スッキリするのが、ハスミンによる殺人行為であることを証明するAEDのくだりだけ。ただ、これで解決・終結と思いきや、続編があるかのような終わり方。全くもって分からない。