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シネマ大好き!

今まで観た映画の感想です。

★★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:02343
製作:2012年/アメリカ/138分
監督:ロバート・ゼメキス
出演:デンゼル・ワシントン/ドン・チードル


パイロットのウィトカーは、睡眠不足と飲酒の状態が抜けないままアトランタ行きの旅客機に乗り込む。激しい乱気流での離陸になったが、彼の抜群の操縦テクニックで、機体は安定する。しかし突然アクシデントが発生し、機体は制御不能となり急降下するが、そんな危機的な状況下でウィトカーは緊急着陸に成功し、多くの乗客の命を救う。その結果、彼は一躍ヒーローとなるが、事故後に行われた検査の結果、血液からアルコールが検出され・・・・。


前半の緊急事態発生から緊急着陸までは緊迫した展開で手に汗握る。着陸寸前の機体が上下逆さまになった状態で飛行するシーンはCG映像だろうけど圧巻。これだけでも十分1本の映画になるだろうけど、本作はこれがメインではない。本筋は緊急着陸後の裁判がメインで、パニックものではなく、アルコール依存症をテーマにした社会派ドラマである。予告編だけ見た人はちょっと違った印象を持つかもしれない。この主人公をヒーローと見るか否かを問う作風になっているが、操縦テクニックの巧みさによる大災害回避は評価できるにしても、そもそも人間としてどうか?を問うと、問題の多い人物で評価に値するか疑問の人物である。