製作:2013年/アメリカ/98分
監督:ジョン・ムーア
出演:ブルース・ウィリス/ジェイ・コートニー
NY市警の刑事ジョン・マクレーンの元に、音信不通の息子・ジャックがロシアで投獄されているという知らせが届く。ジョンは息子を引き取りにモスクワに飛ぶが、ジャックのいる裁判所が爆発されてしまう。ジョンは、ジャックがある政治犯・コマロフを連れて襲撃者たちから逃げようとしているところを追いかけ、ジャックたちを捕まえるが・・・・。
「ダイ・ハード」の1作目はまさにアクション映画の傑作の1本であり、それ故、第5作となる本作まで次々と続編が作られてきたわけだが、もちろん第1作目を超えるものはなく、ましてや本作に至っては1作目を彷彿させるところは全くなく、「ダイ・ハード」とは名ばかりで、ブルース・ウィリスが出演している派手なアクション映画という点以外は、「ダイ・ハード」と名乗って欲しくはないB級アクション映画と言わざるを得ない内容だった。そもそも本作でいきなり息子が出てくるが、シリーズを通して伏線があったわけでもなく、親子で似ているわけでもないので違和感だけが際立った。モスクワを舞台にしたことも興味を高めるには不十分で、ましてやチェルノブイリを出してきて緊張感を高めようと思われたが、その後のストーリーではそのことはあまり触れられず中途半端。映画の尺もこれまでの作品よりかなり短く、内容の充実度は低い。
