ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日 | シネマ大好き!

シネマ大好き!

今まで観た映画の感想です。

★★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:02328
製作:2012年/アメリカ、中国/127分
監督:アン・リー
出演:スラージ・シャルマ/イルファン・カーン


1976年、インド東海岸の町で動物園を営んでいたパテル一家がカナダへの移住を決める。だが、彼らと動物を乗せた船が太平洋上で大嵐に見舞われて沈没し、生き延びたのは救命ボートに逃れた16歳の次男・パイのみだった。だが、救命ボートには彼以外に、シマウマ、ハイエナ、オランウータンとともにベンガルトラがいた・・・・。


周りは果てしない水平線の続く広大な太平洋上だが、実際の舞台はその太平洋上に浮かぶ救命ボートのみという、ある意味密室劇のような設定の映画。227日に及ぶ漂流生活の中心は少年パイとベンガルトラの“リチャード・パーカー”だけだが、限られた空間の中でのトラと共生したサバイバル生活は緊迫の連続だった。そうした中、単なる普通の一少年だったパイが、漂流生活を続ける中で次第にたくましくなっていく様は見もの。ただ、緊迫した漂流生活だった割に結末はあっさり、あっけなかったのは残念。また3D映像はこれまでにない美しい映像だったが、美しすぎて却ってリアル感に欠けるシーンが目立った。