★★★★
鑑賞No:02294
製作:2010年/日本/126分
監督:李闘士男
出演:市原隼人/高良健吾/谷村美月/筧利夫
気弱な優等生ユウキは、やんちゃな幼なじみのカブに誘われ、恵美須高校ボクシング部に入部する。怠け者だが天性のボクシングセンスを持つカブは、ボクシング大会でいきなり連戦連勝するが、無敵の超高校級ボクサー・稲村との対決で、あっさり負けてしまう。そして初めての敗北のショックからボクシング部を退部してしまう。一方、そんなカブを横目に、ひたすら鍛錬を重ねていったユウキは、着実に強くなっていく・・・・。
とっても分かりやすい映画ながら、終始主役が市原隼人演じるカブというわけではなく、途中、主役的立場を高良健吾演じるユウキが担うというストーリー構成に目を見張った。そして二人は対戦相手として直接対決へ。しかし、観ていて清々しかったのは、一貫して二人の友情が不変だったこと。谷村美月演じるマネージャーの死は意外で悲しい展開だったが、この一環とした友情関係がこの映画を美しい青春映画として評価を高めたと思う。