★★★★
鑑賞No:01206
製作:2003年/日本/138分
監督:本広克行
主演:織田裕二/柳葉敏郎/深津絵里/水野美紀
湾岸署管内で女子高生に噛みつくという婦女暴行事件が発生、さらに絵に描いたような一家によるスリ事件も発生し、多忙を極める中、会社役員の他殺体が発見される。そして、SMまがいの縛られ方で殺されていたこの殺人事件の捜査本部が湾岸署に設置され、本庁初の女性管理官・沖田仁美が本部長として乗り込んでくる・・・。
本作は人気TVドラマの映画化第2作で、日本映画史上最高の興行成績と、実写映画で最高の動員数を記録している。前作から5年後という設定。前作同様、大小3件の事件が並行して起こるが、前作ほど互いの絡みや関連性はなくやや期待外れ。婦女暴行にしてもスリ事件にしてももう少し描いて欲しかった。メインストーリーの方は逆にミステリー性もあり、ネゴシエーターが出てきたりと面白さはUPしていた。しかし、本作の特徴でもある警察機構と捜査本部を描いているところは少々わかり難く、疑問も多かった(これが現実ならまさに異常な世界であり、あきれる思い)。
本作のサブタイトルにもある「レインボーブリッジ」を封鎖するシーンは終盤の盛り上がり部分の重要なシーンだが、交通量の多いレインボーブリッジを実際に撮影で貸切にすることはできなかったらしい。そのためレインボーブリッジの封鎖シーンは当時開通を間近に控えていた京滋バイパスの久御山JCT近くで行われている。なお、京滋バイパスでの撮影が可能になったのは、日本道路公団の担当責任者が「踊る大捜査線」の大ファンだったからだとか。映画の中では、ロケ地にある「ジャスコ久御山店」の看板が小さく写っている。