踊る大捜査線 THE MOVIE | シネマ大好き!

シネマ大好き!

今まで観た映画の感想です。

★★★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:00814
製作:1998年/日本/119分
監督:本広克行
主演:織田裕二/柳葉敏郎/深津絵里/水野美紀


ある日、川で男の水死体が見つかり、やがて猟奇殺人の様相を呈してくる。その対応に追われる湾岸署内で窃盗事件が起きる中、副総監の誘拐事件が起こり、湾岸署に捜査本部が設置される。サイコ犯の方はインターネットを通じて接触に成功。刑事になったばかりの雪乃が会うことになり、青島刑事らが見張ることに。一方副総監誘拐事件の方は身代金受け渡しとなるが、犯人から電話があるものの失敗に。やがて犯人からの電話に、サイコ犯を見張っていた青島刑事の声が入っていたことから・・・。


人気TVドラマの映画化第1弾。何度観ても楽しめる娯楽刑事ドラマである。物語の中心である誘拐事件、サブストーリー的に並行して展開する猟奇殺人、息抜き的なテイスト満載の領収書窃盗事件の3つの一見何の関わりもない事件が微妙にリンクして絡んでくる。昔の小泉今日子好きの私にとってはやや心外なサイコ犯役だったが、「羊たちの沈黙」のハンニバル・レクターを彷彿させる役どころや、笑ったときの歯の矯正器が見えるシーンはこの映画での存在感を大きくしていた。メインの誘拐事件はあまり芸のない内容だったが、現代の警察機構における問題点の一端が伺えるところは面白いと同時に腹立たしいかった。終盤ではあの有名な「事件は会議室で起きてるんじゃない、現場で起きてるんだ!」が聞けるが、つい心の中では警察だけでなく会社でも同じと叫びたくなるシーン。