★★★
鑑賞No:02032
製作:2010年/アメリカ/93分
監督:アダム・グリーン
出演:ケヴィン・ゼガーズ/ショーン・アシュモア
ダン、ジョー、パーカーの3人は、日の暮れたスキー場で最後の滑りを楽しむべく、リフト運転を停止しようとしていたリフト係を説得してリフトに乗り込む。しかし、勘違いした別のリフト係によって、3人の乗るリフトは山上への途中で突然停止してしまう。周りには誰もおらず、やがてゲレンデの照明も消え、3人は地上15メートルの空中に置き去りにされてしまう・・・。
私も若いころはスキーをしていたので、リフトに乗っていると、「ここで止まったらやばいな」という想像が頭をよぎったことがあり、設定としては面白く興味を持って観た。ただ、単純な設定でも、脱出にかけるさまざまなアプローチによって、この手の映画は面白くも面白くなくもなってしまうが、設定同様、アプローチも単純で意外性がなかったのが残念。一番意外だったのは、ゲレンデに人食いオオカミが出てくることだが、逆にリアリティがなく興ざめ。ここにも製作サイドのアイデア不足が露呈した感じ。一番怖かったのは、リフトが止まったことよりも、ゲレンデの照明が消えた瞬間。一気に絶望感が映画全体に漂った。「オープン・ウォーター」のスキー場版といった映画。