★★★
 
鑑賞No:02265
製作:2011年
監督:三島有紀子
出演:原田知世/大泉洋/森カンナ/平岡祐太
東京から北海道の月浦に移り住み、洞爺湖が見渡せる丘の上でパンカフェ「マーニ」を営む夫婦、りえさんと水縞くん。水縞くんがパンを焼き、りえさんがそれに合うコーヒーを淹れ、料理をつくる。そんな「マーニ」に、日々いろんなお客さまがやってくる。やってくるお客にはそれぞれ様々な思いや悩みがあるのだが・・・・・。
いわゆる「まったり」系の映画で、ストーリーの展開スピードはとても緩やか。また、そもそも急激なストーリー展開はなく、映画にするほどではないほどの日常の出来事をゆったり描いている。内容は大きく3つのエピソードで構成されているが、一番ジーンとくるのは少女・未久の話。会えなくなった母親への断ち切れない想いと、その原因となった父親への恨みの行き場のない思いがせつない。原田知世は相変わらずキュートだが、大泉洋はいつになく抑えた演技で、いい意味で彼らしくない好感の持てる演技が印象的。でも彼らは夫婦なのになぜ「くん」づけ、「さん」づけで呼ぶの・・・?