トイレット | シネマ大好き!

シネマ大好き!

今まで観た映画の感想です。

★★★
シネマ大好き!
鑑賞No:02062
製作:2010年/日本、カナダ/109分
監督:荻上直子
出演:アレックス・ハウス/タチアナ・マスラニー


ロボット型プラモデルが大好きなおたくのレイは家族から離れて一人暮らす青年。とある企業の実験室に勤務していたが、誰とも深く関わらずに生きていた。そんなある日、母親が亡くなり、実家に呼び戻される。そこには引きこもりの兄と生意気な妹、センセーという名前の猫、さらには英語が通じない日本人の「ばーちゃん」が住んでいたが・・・・。


全編カナダ・ロケで、キャストも外国人キャストの邦画(ただし、会話は全編英語で字幕です)。監督は荻上直子で、あの「かもめ食堂」という超まったり系の映画を撮った監督だ。ただ、おなじ海外ロケの「かもめ食堂」とはちょっと違った雰囲気の映画となっている。邦画でありながら邦画の雰囲気は感じられないが、唯一の日本人キャストである、もたいまさこの存在感が大きい。ほとんど(というか、作中、声を聞くのは1回のような気がするが・・・)喋らないが、彼女の存在がいつの間にかバラバラだった兄妹の絆を深めていくという役割を担っていく。そして、タイトルのトイレットをはじめ、寿司やミシン、餃子(もっとも餃子は中華料理だが・・・)など、日本文化の良さをふんだんに伝える作品にもなっている。