プリンセス トヨトミ | シネマ大好き!

シネマ大好き!

今まで観た映画の感想です。

★★★+
シネマ大好き!
鑑賞No:02184
製作:2011年/日本/119分
監督:鈴木雅之
出演:堤真一/綾瀬はるか/岡田将生/中井貴一


会計検査院の調査官、松平・旭・鳥居の3人が、東京から大阪にやってきた。彼らは大阪府庁など実地調査を順調に進めていくが、財団法人OJOの調査で、チームリーダーの松平は不思議な違和感を覚える。というのも、調査自体は問題なく終わったのだったが、調査終了後、OJO近くのお好み焼き屋「太閤」で休憩中、忘れ物を思い出した松平はOJOに戻ると、社員全員消えていたためだった・・・・。


1615年の大阪夏の陣で徳川家によって根絶やしにされたとされる豊臣家の末裔が今も生き続け、それを大阪人が代々守り続けているというのがストーリーの中心。死んだはずの人間が実は生きていたといのは歴史でよくある伝説話だからこれも珍しくはないが、それを大阪人みんなで代々守り続けているという設定は少し無理がありましたね。そしてそれが謎の核心だったということで、それ以上でもそれ以下でもなかったのは、少し期待しすぎたのかもしれませんが少々肩透かしを食らった感は否めませんでした。ただ、親子(父と息子)の話は、ちょっとジ~ンとくるところもあり、機会あれば一度息子とじっくり話をしてみたくなりました。あと、歴史好きの人にはそれなりに楽しめるのかもしれません。会計検査院として大阪国(大阪城)を攻める松平は徳川家康の若き頃の姓だし、原作では女性の設定だった旭は、家康の正室の名、鳥居も家康の家臣の名から取ったものでしょう。迎える豊臣方でいえば、真田はもちろん真田幸村、謎のプリンセス・茶子は淀殿の本名・茶々から取ったものと考えられます。そのほか、蜂須賀や長宗我部といった名も出てきますし、お好み焼き屋の名前も「太閤」(豊臣秀吉のこと)と、名前にまつわる設定は歴史好きにはたまらないかもしれません。