★★★+
鑑賞No:02231
製作:2011年/アメリカ/158分
監督:デヴィッド・フィンチャー
出演:ダニエル・クレイグ/ルーニー・マーラ
汚職事件の記事を巡る名誉棄損裁判で敗訴した記者ミカエル。そんな彼のもとに、大財閥の元会長ヘンリックからある依頼が舞い込む。それは40年前に起きた、彼が最も可愛がっていた、兄の孫娘ハリエットの失踪事件の謎を解くことだった。やがて、ミカエルの助手として風変わりな天才ハッカー、リスベットが加わり、一族の忌まわしい過去を暴いていくことに・・・・。
前半は、フィンチャー独特の世界観と映像に惹きこまれたが、中盤からやや中だるみを感じる映画だった。はじめはストーリーも分かりやすい上、ミカエルとリスベットを交互に描く構成も興味深かったが、一族の過去を探り出してからは一族の色んな名前が出てきて混乱し始めたのもあるし、長尺の割に思ったほどのストーリーの起伏がなかったためだろうか?また、タイトルが示す「ドラゴン・タトゥーの女」はリスベットだが、本来主役であってもいいような彼女のことがあまり描き切れていなかったのはちょっと残念(特にドラゴン・タトゥーについて)。ただ、彼女の大胆ともいうべき、体当たり演技には拍手。グロいシーンもあるので鑑賞にはご注意。