★★★
鑑賞No:02018
製作:1956年/アメリカ/120分
監督:アルフレッド・ヒッチコック
出演:ジェームズ・スチュアート/ドリス・デイ
アメリカの医師ベンは、妻のジョーと7歳の息子ハンクを連れて、パリで開かれた会議に出席後、モロッコを旅していた。そのバスでの道中で知り合ったベルナールとマラケシュで食事をする約束をするが、ベルナールに急用が発生しキャンセルとなる。そして翌日、ベンたちが市場に買い物に行っていると、そこでアラビア人に変装したベルナールが何者かに殺されてしまう・・・・。
ヒッチコックお得意の、いわゆる巻き込まれ型のサスペンス。ただ、巻き込まれる事件の大きさに比べて、主人公と秘密を告げる謎の男との関係が希薄すぎて、いまいち現実性が乏しい気がした。それでも、子どもを誘拐された夫婦が必死になって犯人を追う姿は真に迫ってくるものがあり、首相暗殺へのクライマックスに至るまでのオーケストラの盛り上げも見事。さすがはヒッチコックという演出。ドリス・デイが歌う「ケ・セラ・セラ」も印象深く、観終わっても当分耳から離れなかった。