シネマ大好き!

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今まで観た映画の感想です。

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★★★★

鑑賞No:02516
製作:2013年/日本/110分
監督:古澤健
出演:北川景子/深田恭子/高良健吾/尾上寛之

派遣社員として働く23歳の萩尾春海は、交通事故に遭い入院した病院で、看護師の西村麗子と出会う。2人は意気投合し、春海の退院をきっかけに2人はルームシェアを始める。だが、ある日、春海は麗子の奇妙な言動を目撃し、それ以降、周囲で不可解な事件が続発する。そして、ついには殺人事件まで起こってしまう・・・・。

多重人格ものというのはすぐわかったけど、それほど単純ではなく、後半の謎解きで思わず唸ってしまうほど、思っていた以上に面白かった。また、真相を解く伏線が前半にあるのだが、それを見逃していたのは悔しかった。主演2人の女優は美女だが、心から怖い演技ができる女優ではなかったので、ホラー度は低いが、サスペンス度は高い。ちょっとエグいシーンもあるが、ジョニー・デップの「シークレット ウインドウ」を彷彿させる内容であり、「サイコ」も頭をよぎった作品。
★★★

鑑賞No:02503
製作:2012年/フランス/111分
監督:レジス・ロワンサル
出演:ロマン・デュリス/デボラ・フランソワ

故郷の田舎町を飛び出したローズは、あこがれの秘書になるため保険会社に就職するが、すぐにクビを言い渡されてしまう。クビを免れる条件は、彼女の唯一の特技であるタイプライター早打ち世界選手権で頂点に立つこと。上司ルイのもと特訓に励むローズだったが・・・・。

1950年代を舞台にした映画だが、2012年製作とは思えないほど、50年代映画の匂いがプンプンする映画だった。50年代感は見た目だけでなく、ストーリー展開にも表れており、単純で分かりやすいが、50年代映画を知る人にとっては妙な懐かしさを感じる作品である。内容は典型的なシンデレラ・ストーリー、サクセス・ストーリーだが、タイプライターの世界一を決める大会というのにはちょっと興味をそそられた。
★★

鑑賞No:02427
製作:2013年/日本/103分
監督:及川拓郎
出演:三浦貴大/夏菜/津田匠子/村杉蝉之介

女性が刺殺されたマンションの一室で、謎の女アカネと遭遇した亮太は、自分を犯人だと疑うアカネを自室に監禁。自力で事件の解決を試みるが、アカネが真犯人探しの協力を提案してくる。2人は互いの素性を明かさないまま協力関係を結び、真犯人の特定を急ぐが・・・・。

設定としては面白い要素はあるが、やはりリアル感は薄い。タイトルが示す通り、ほとんどが室内のため、動的要素がない分、アイデアの質が鍵だったが、推理要素も悪くはないが意表を突くような奇想天外さもなかった。登場人物がほとんど三浦貴大と夏菜の2人だっただけに、キャストの魅力もかなり重要な要素を占めていたが、やや力及ばず感は否めなかった。
★★★

鑑賞No:04236
製作:2013年/アメリカ/96分
監督:ロベルト・シュベンケ
出演:ジェフ・ブリッジス/ライアン・レイノルズ

恋人と幸せな暮らしを送っていたボストン警察のエリート警官ニックは、捜査中に殉職してしまう。しかし成仏できずに、現世にはびこる悪霊を取り締まる組織「R.I.P.D.」にスカウトされる。そこで、西部開拓時代のガンマンだったというベテランのロイとコンビを組んだニックは、R.I.P.D.のエージェントとして活動を開始するが・・・・。

設定は面白いが、この作品特有の個性というものが感じられず、観終わっても印象薄い感じしかなかったのは残念。「ゴースト ニューヨークの幻」や「メン・イン・ブラック」などの過去の有名な作品を思わせる設定やシーンで掴みはOKだけに、あとはこれをうまく生かした独特の展開が欲しかった。特に本人と現世の姿の違いのギャップなどは面白い設定だったので、このあたりの見せ方や展開に広がりがあればもっと面白くなったかも?


★★★★

鑑賞No:02511
製作:2013年/日本/120分
監督:是枝裕和
出演:福山雅治/尾野真千子/真木よう子/リリー・フランキー


大手建設会社に勤務する野々宮良多は、都心の高級マンションで妻と息子と幸せな日々を送っていた。そんなある日、病院からの電話で、6歳になる息子が出生時に取り違えられた他人の子どもだと判明する。妻のみどりや取り違えの起こった相手方の斎木夫妻はそれぞれ苦悩するが、どうせなら早い方がいいという良多の意見で、互いの子どもを“交換”することに・・・・。

第66回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、審査員を受賞した作品。映画やドラマではありがちな設定だが、子供を持つ親としては切実で胸の痛む内容。血のつながりを選ぶか、一緒に過ごした時間を選ぶかと言われても答えの出ないテーマだけに、最後までスッキリした気持ちにはならないが、それでもラストは一番落ち着く結末で終わったのは何よりだった。タイトルが示す通り、福山雅治演じる父の視点が大きな位置を占めるものの、必ずしも共鳴できる言動ではなく、むしろ人生の敗北を知らないエリートのエゴともいえる横顔が垣間見え、それはリリー・フランキー演じる相手方の父親にも指摘される。一方、慰謝料のことをやたら気にするリリー・フランキーの打算的な父親の側面を見せながら、実は本当に父親らしい側面や気遣いをみせるなど、対照的な父親を描いている。また、父親とは違った母親からの視点も興味深く、親子とは何か、家族とは何かを改めて考えさせられる。

★★★

鑑賞No:01690
製作:2008年/アメリカ/144分
監督:マイケル・パトリック・キング
出演:サラ・ジェシカ・パーカー/キム・キャトラル


舞台はドラマ版の4年後のニューヨーク。セックス・コラムニストのキャリーは理想の男性ビッグと一緒に暮らすため豪華なアパートを購入し、さらに彼との結婚を決意する。一方、子供ができずに悩んでいたシャーロットは中国から養女を引き取り、サマンサは仕事の関係で恋人スミスとLAの海辺に住んでいた。ミランダだけはあまり幸せでなく、子供の世話や義理の母の介護で奮闘していた・・・・・。


ニューヨークに暮らす30代独身女性4人の赤裸々な本音を描く、米国の人気TVドラマの映画化。このドラマはWOWOWで放送されているのは知っていたが、まったく観たことがなかった。たぶん、映画に至るまでのプロセスを熟知しているとそれなりに面白いのだろうが、映画だけ観ると、人物像や設定、過去の経緯などが分からないため前半苦労した(はっきり言って面白くなかった)。ただ後半、キャリーの結婚が思わぬ方向に展開し始めたところから、人物や人間関係も理解できたこともあり、だんだんおもしろくなってはきた。また、4人の卑猥な下ネタやところどころ挿入されるHなシーンも観ている男性としてはサービス感覚で受け入れられた。女性向けのドラマ(映画)なのだろうけれど、仕事、家事、恋などに対する30~40代女性の生き方・考え方の一面が垣間見れて新鮮ではあったが、ドラマの域は出ない映画だった。


★★★★

鑑賞No:02505
製作:2013年/日本/126分
監督:宮崎駿
声の出演:庵野秀明/瀧本美織/西島秀俊/西村雅彦


幼い頃から空にあこがれを抱いて育った学生・堀越二郎は、震災の混乱の中で、少女・菜穂子と運命な出会いを果たす。やがて飛行機設計技師として就職し、その才能を買われた二郎は、同期の本庄らとともに技術視察でドイツや西洋諸国をまわり、見聞を広めていく。そしてある夏、二郎は避暑休暇で訪れた山のホテルで菜穂子と再会し・・・・。


ゼロ戦の設計者・堀越二郎と作家の堀辰雄をモデルした宮崎アニメ。宮崎駿最後の作品と言われ、初めて実在の人物を題材にした作品としても話題となった。ただ、それゆえ、子供向きの内容というよりは大人向けの作品ではあるが、史実ものというよりはラブストーリーの要素が強く感じられたため、観客層のターゲットがやや曖昧な気がした。また、冒頭の関東大震災から太平洋戦争まで描かれているが、この間約20年あるにもかかわらず、人の変化がほとんどなく、時間の流れがあまり感じられなかった。ただ、二郎と菜穂子の切ないラブストーリーには思わず涙してしまう。ユーミンの「ひこうき雲」はベストマッチだった。

★★

鑑賞No:02510
製作:2013年/イギリス/113分
監督:オリバー・ヒルシュビーゲル
出演:ナオミ・ワッツ/ナビーン・アンドリュース


20歳でチャールズ皇太子と結婚し、その後ふたりの王子を出産したダイアナ妃。しかし、夫の不倫や王室との確執、マスコミとの攻防で傷つき疲れ果て、離婚を決意する。そんな絶望を抱える中、人命救助に打ちこむ心臓外科医ハスナット・カーンとの出会いが彼女の人生を変えていくのだが・・・・。


1997年8月、交通事故により36歳の若さで他界したダイアナ元英皇太子妃の半生を描いた作品。どこまでが真実かは分からないが、ダイアナの特に王室を離れてからのプライベートについては無知だったため、意外なダイアナの一面を見たような内容だった。外科医という一般男性に恋をし、多くの障害を乗り越えて結婚したいと努力する姿は一般の恋する女性と全く変わらないが、しかし彼女の置かれた立場がそれを許さず、苦悩する姿を良く描いていた。ただ、ダイアナといえば謎多き自動車事故死だが、その部分についてはほとんど触れていないのはチョット肩透かしを食らった感は残った。

★★★★

鑑賞No:01476
製作:2007年/アメリカ/124分
監督:ジョン・タートルトーブ
出演:ニコラス・ケイジ/ダイアン・クルーガー


歴史学者で冒険家のベン・ゲイツのもとにウィルキンソンと名乗る古美術商が現れる。彼の持つ、リンカーン大統領暗殺犯の日記の一部によると、暗殺の真犯人はベンの祖先であるトーマス・ゲイツだという。ベンは祖先の汚名を晴らすべく、真相を求めて調査を開始する・・・。


大ヒット冒険アクションの第2弾。今回はリンカーン大統領暗殺事件をめぐる謎解きに迫る。前作よりスケールが大きくなり、テンポもよく大いに楽しめる。「インディ・ジョーンズ」と「ボーン・アイデンティ」を合わせたような映画で、後半ラシュモア山が出てくるあたりでは「北北西に進路を取れ」も思い出された。テンポを早くするためだろうが、やや謎解きがスムーズ過ぎるところや、バッキンガム宮殿やアメリカ大統領誘拐のくだりはリアリティに欠くところはあるが、娯楽映画としてみれば面白い設定だった。アクションシーンはなかなか良かったので、謎解き部分にもう少し“ジワジワ感”があればもっと良かった。ちなみにアメリカ第16代大統領エイブラハム・リンカーンは1865年4月14日、フォード劇場で観劇中、俳優ジョン・ウィルクス・ブースに至近距離から銃撃され、翌4月15日に死亡した。犯行後、逃走したブースは4月26日に隠れ家を警官隊に包囲され、射殺されている。ブースの死後、彼の所持品の中から1冊の日記が出てくるが、この日記が後の裁判で証拠品として法廷に提出された際に、暗殺時期の日記(24ページ分)が破られていた。この事実が本作の題材となっている。