7•6
読むか聴くか
- 泰成君が、字を読む事に関心を持つようになったのは、3、4歳くらいだったのだろう。
- まだ、黒白テレビのアニメ。
- TVでは、アメリカのアニメ、ポパイを放送している。
- その字幕が読めない。
- 幼児には読めるわけがない。
- でも、その字が読めないので、泰成君はイライラし、台所で食事の支度をしている母を大声で呼ぶ。
- 炒め物をしている母は、なかなか来てくれない。
- 来た頃には、場面が変わり、字幕も変わっている。
- 泰成君は、泣いて怒り出した。
- そんな場面を何故か思い出した。
- 小学校の通学も、地下鉄の中でも、満員バスの中でも、駅からの歩行中でも、本を読んでいた。
- 二宮金次郎を気取ったのかもしれない。
- 背中に背負っているのは、薪ではなく、重いランドセルだったけれども。
- 家族ドライブの車中でも、本を手ばなさかった。
- 二十歳の頃からは、夏の日曜日は、水風呂で一日中本を読んでいた。
- その泰成君も、最近は、目がショボショボする。
- 老眼で、読書の時は、メガネを外している。
- 最近は、読書量が激減し、寝床では、YouTubeで、政治や、映画や、経済の講演を聴いている。
- 楽だ。
- 昔なら、ラジオなのだろう。
- でも、この状態は、何故か、退屈して来た。
- 一念奮起して、また、この週末は、連続読書をしている。
- ベッドサイドに、新着の本を10冊は積み上げ、読み切るまで、本を手放さない。
- 本を読むというより、本の中の知識、情報を頼りに、あらゆる事を連想するのだ。
- 本は、新しい思考の材料となる単語集でしかない。
- レゴの部品みたいな物だ。
- そうして、自分独自の考えを構築する。
- このような読書は、楽しむというより、情報や知識に飢えているように見える。
- ジャーナリスト、評論家、学者のような読書術だろうか。
- 本の中身を、分解し、吸収し、再編集する。
- 食べ物を、胃の中で分解し、吸収し、我が身の肉体とするのと同じ。
- さあ、月曜日の朝まで読み続ける。
- 流石に、暑い初夏のシャワーの中では読めないが。
- 能登地震188日
- 血糖171
- 湖山G代表
- サンダーバード代表
- 健康の駅理事
- 被災地診療特別車両カートを構想中 湖山 泰成
- おつかれさまでございます。
- 湖山医療福祉グループ「銀座湖山日記」アンケートについて
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