- 深夜か明け方に目を覚ますと、まずは、今日も生きて目を覚ましたと、考える。
- 毎日、コロナで不本意で死んだ人の事を考える。
- 不本意に死んでしまうのは、コロナだけではないけれど、これは、納得できない。
- 事故も、心筋梗塞も、脳梗塞も、癌も、働き盛りで命を終える事はある。
- でも、感染症で、見ず知らぬ人から、うつされて、人生を失うのは、あまりにも非条理だ。
- ペスト、スペイン風邪、結核、インフルエンザ、コロナ。
- 医学は進歩したのだろうか。
- 結核病院があった時代と、今は、コロナに関しては、同じくらい無力だと感じる。
- 日本の現代医療に対する期待と自信が高すぎたのかもしれない。
- コロナ時代に露呈したのは、日本社会の硬直化と、多力本願。
- 政治を動かすにしろ、行政を動かすにしろ、医師会を動かすにしろ、国民の声は、大きくない。
- 社会にこだましていない。
- マスコミも、頑張っている政治行政を責めたくはないとの配慮がある。
- テレビも新聞報道も、他国のニュースのように思える。
- 私は、医療従事者、高齢者、基礎疾患あり。
- 肥満、運動不足、ストレスあり。
- リスクナンバー1のランク。ワクチン接種優先権あり。
- 毎朝、目を覚まして、報告メールを読んで、湖山Gの昨日を知る。
- ニュース、新聞に目を通して、今日を、社会を知る。
- 昨日より、今日が、明日が良くなるとの確信が持てない。
- 人類は進歩したのだろうか。
- 社会は平和に豊かになるのだろうか。
- 江戸時代や、明治維新、大正浪漫の時代と比べて人間はどれほど幸せになったのだろうか。
- インフルエンザのような、治療薬もワクチンも今はまだ私達の手元にはない。
- それでも、昨日と同じ今日の1日が始まる。
- それだけでも、クラスターになった病院や施設の事を思うと、申し訳なく、己の身の健康を感謝したい。
- 辛くなると、退行現象か、昔、裏路地で、メンコやビー玉で遊んでいた幸せだった子供の頃を思い出す。
- 夕方、買い物帰りの母のエプロン姿を思い出す。
- 過去への郷愁が、やがてはまた到来して欲しいと、未来への郷愁となって心を満たして来る。
- 大事な思い出を持って、厳しい未来へ、立ち向かう。
- 兎に角、今日1日の使命を果たそう。
- 人生の1日1日を大事にしよう。
- 寿命が尽きる迄、その思いで使命を果たそう。
- 終末期の医療介護には、どうしても絶望感が伴う。
- 死と共に生きる生業の私達は、どう気持ちを支えたら良いのだろう。
- 私には、その答えは未だ見つからない。