今回はDトラッカーXネタです。
立春を迎えて暖かい日が増えてきましたね。
今年の冬は暖冬とはいえ寒さが厳しい日ばかりで、バイクで遠出する日はほとんどありませんでした。
冬にあまりバイクに乗らなくなるのは、もはや毎年のことですが。
最後にツーリングに行ったのは12月28日。
それ以降は土日を迎えるたびにハイパーモタードとDトラを交互に乗り、とりあえず2台とも動かしてはいるような状態。
もちろん嫌々乗っているわけではありません!
むしろ乗らないとストレスが溜まってしまうので、特に行き先を決めることもなく、昼飯食べに行くついでに乗ったり、琵琶湖岸を走ったり、1〜2時間程度街乗りをしたり。
遠くに行かなくてもバイクに少し乗るだけでストレス発散になります。
最近のバイク事情はこんな具合です。
ハイパーモタードを納車したこともあり、しばらくDトラのカスタムは滞っていたのですが、年末あたりに急に思い立ち、久しぶりにカスタムをすることに!
まず、テールランプのLED化。
Amazonで安いやつを入れました。ブレーキを握ってなくてもこの明るさ。
ちなみにウィンカーはハイフラするのが目に見えていたので電球のまま。
そして、今回のメインである2つ。
KDX250Rの吸気ダクト(14073-1577)
BEETのインジェクター
DELTAのフルエキと合わせ、Dトラパワーアップの三種の神器ともいわれている残りの二つを遂に我がDトラに導入しました!
上がKDX、下が純正。
ダクトの大きさは純正と全然違いますね〜。
たくさん空気を吸い込んでくれそう。
写真はありませんが、インジェクターは穴の数が増えただけで見た目は一緒でした。
サイドカウルを取り外し、
シートを取り外し、
シュラウドを取り外し、
タンクを横にずらす
↑これが後に悲劇を生みます。大人しく地面に下ろしておけば…。
ダクトの交換はとても簡単。
ラチェットレンチで蓋を外し、シリコンスプレーなどを吹き付けて滑りを良くした状態で蓋からダクトを外す。傾ける向きにコツがありますが交換はあっという間です。
写真は取り付け後のもの。口の長さが全然違います。上の写真のとおり純正はとても長いです。
問題はインジェクター交換
ネットで見たとおり、取り付けられているネジはめちゃくちゃ硬いです。
写真中央あたりの銀色のネジでインジェクターが留まっています。
普通のドライバーだったら絶対舐めます。
先人方の方法を参考に、ホームセンターに行って狭いところでも使えるラチェットドライバーを購入。事前に55-6を吹き付けておいたこともあって無事ネジを外すことに成功。
ネジが外れてしまえばあとは簡単、インジェクターを入れ替えるだけ。
インジェクターにはゴムパッキンが付いていますが、新しいものを買い忘れたので純正のものをそのまま付け替えました。本当な新しくしたほうがいいのだろうけども。
無事取り付けが終わって一安心したとき、なんとタンクが自重に負けて落下…
車体から斜めに落ちそうになるタンクにすぐに気付き、タンクから伸びているインジェクターと繋がっていたホースを夢中で掴みました。
けれど、コツンと嫌な音…
「最悪…。」
死ぬほど後悔しました。
恐る恐るタンクの表を見てみると、
やってしまいました。
へこみはありませんが、深い傷が…。
綺麗に乗り続けてきたからこそ、ショックが大きいです。
バイク乗りが自分のバイクで一番傷をつけたくないところに傷をつけるなんて。
反省。
作業をするときは、たとえガソリンが少し出てこようとタンクにつながっているホースは全て外し、タンクをしっかり地面に置きましょう!決して面倒くさがってはいけません。
写真の状態までしっかりバラして作業することをおすすめします。
普段ここまでバラすこともないと思うので、ついでに綺麗に拭き上げてあげるといいですよ。
さて、インジェクターとダクトを変えるとDトラはどうなるのか!?
①DELTAの「パパパパッ」という高音よりの音が、「ボボボボッ」と低音よりの音になる!
残念ながら「ドドドドッ」まではいきません笑
FMFほど低音の効いた音にはなりませんが、個人的には良い音になったと思います。
心なしか、エンジンから聞こえてくる音も大きくなった気がします。アイドリング時ならサイレンサーから聞こえてくる音よりもエンジンから聞こえてくる音のほうが大きいです。
②加速感・トルクが増す!
同じ速度でも回転数が以前よりも500回転程低い感じ。プラグコードを変えたときにも500回転ほど低くなった印象なので、純正と比べたら1000回転ほど低い回転数で同じ速度が出ているかもしれません。
体感の変化でいうと、キャブ車でチョークを引き続けたまま走ったときの感覚に似ています。チョークは空気の量を減らして相対的にガソリンを多く送る機構。今回インジェクターを穴の多いものに交換しているので、やっていることは似ているのかなと。
③やはり燃費は落ちる!
分かってはいましたが、リッター5km/Lは落ちると思ってください。まだ街乗りしかしていないので、びわいちなどツーリングをしたらどれぐらい伸びるのかは今度試してみます。
速くなったことが嬉しくて、ついスロットルを回し気味で乗っていたのも要因としては大きいと思いますが、多少なりとも燃費が落ちるのは間違いないと思います。
インジェクターとダクトをカスタムすることで、エンジンに送るガソリンの量と取り込む空気の量が増える。結果、エンジンの爆発が大きくなってパワーが生まれる。たくさんのガソリンを燃やすのだから点火系も強くしないといけない。なのでブラグやプラグコードも変えてあげる必要がある。(これはパワーケーブルに変えているので大丈夫)
今回のカスタムで、エンジンへのガソリンの量が増えたので、もしかするとプラグが被り気味になるかもしれません。そこはFIがある程度調整してくれるのかなと思っていますが。あとエンジンへの負担も少し増えているかもしれません。
けれど積んでいるのはKLX譲りの丈夫なエンジン。モトクロスでかち回されているエンジンだと思うので、これぐらいの負担は問題ないと考えています。
なにはともあれ、街乗り仕様のDトラにBEETのインジェクターとKDXのダクトを導入して正解でした。
燃費は落ちますが、発進時の加速や60km/hまでの到達速度が速くなることは街乗りでは重要なこと。
軽量でスリム、そしてそこそこ速い。燃費は少し悪くなりましたが、さらに優秀なバイクになりました!
ここまで手を加えてしまうと、一周回って「ノーマルってどんな感じだっけ?」と思う気持ちが不思議と出てきます。
ノーマルに戻してみたら「ノーマル乗りやすい」「下手にいじらずノーマルで乗るのが一番」とか思ってしまうんでしょうか。
それなりに手を加えてしまっているので、今さらノーマルには戻しませんが、これだけいじって乗り味が純正と比較してどれだけ変わっているのかは気になります。
そもそもカスタムするきっかけって何だろうかと考えてみました。
個人的には「マフラーの音が不満」という理由が一番多いような気がします。
【過去の相棒たち】
250TR→静かすぎてスーパートラップへ
エリミ250V→選択肢なさすぎて純正のまま。マフラー交換はしたかった
ストリートトリプル→マフラーの音が全く聞こえなくてLCIマフラーへ
KSR→見た目最高なのにカブと全く同じ音が不満でヤマモトレーシングへ
スクランブラーフルスロットル→買ったときからアクラポ。乗り換えのときに純正のテルミに感動
スーパーシェルパ→ 選択肢なさすぎて純正のまま。マフラー交換はしたかった
DトラX→静かすぎてDELTAへ
ハイパーモタード→純正最高!わざわざ変える必要ない!
今までのバイクはほぼマフラーを交換していました。
そしてこんな流れもほぼ全てのバイクで共通します。
①しばらく純正を味わう。
②マフラーを変えたくなる。
③マフラーを変えたら低速トルクが落ちるのは分かっているけど、ある程度の音量が欲しくなってマフラーを交換してしまう。
④失ったトルクを取り戻すために他のカスタムに手を出す。もしくは低速トルクは諦める。
⑤カスタムが済んで満足。
⑥他のバイクに目移りすることが増える。
⑦乗り換えを見据えたり、車検が近くなったりして純正に戻す。
⑧カスタムしていたときより純正のほうが乗りやすいことに気付く。
⑨ノーマルに戻しており、車検のタイミングでもあって次のバイクに乗り換えてしまう。
⑩余ったカスタムパーツを売る。あまり高値で売れない。
①に戻る。
メーカーさん、私のために純正でいい音がするバイクをお願いします。
純正でいい音がしたらカスタム沼に嵌ることはないはずなのです。
カスタムすること自体は嫌いではないけれど、ノーマルで見た目も音も良いバイクが最高だと思うのです。
話が脱線しましたが、
今回のカスタムを終えて、250cc単気筒24PSのバイクで、素人が気軽にできるのはこの辺りまでだろうなーという悟りの境地に至りました。
これ以上のパワーを求めるなら400ccに乗り換え、または250ccで30PSを超えるマシンに乗り換え、のどちらかしかないと思います。
「35PSもある現行のZ250、いいなー」と思っていた時期がありました。
いじらずとも35PSもあれば街乗り最速だろうと!
しかし、ダウンタイプのサイレンサーがどうしても気になる。なぜアップじゃないのかと。せめてショートタイプで目立たないようにできないのかと。モタードスタイルが個人的に一番ハマるので、結局Z250は見た目が好みじゃないことに気付きました。
パワーは魅力的だけどね。
もしZ250がドゥカティのモンスターみたいなスタイリッシュなデザインだったらな〜笑
あとメーターも液晶になってくれたら言うことないのに。
国内メーカーではカワサキのバイクに乗り続けているし、これからも乗り続けたいと思っています。ZのRSに力を入れているみたいに、その勢いでモタードにも力を入れてほしい!!
KLX230SM、2024年モデルも出るようですね。
排ガス規制を突破する技術力、脱帽いたします。
でも、本当は!
232cc空冷単気筒19PS・136kgじゃなくて、
249cc水冷単気筒31PS・160kg、
250DUKEみたいなエンジン積んだモタードが欲しいのよ!!
ちなみにZ250の前は250DUKEもいいなと思ってました。
でも250DUKE買うならZ250買う!と思い直したぐらいのカワサキファン。
あとオレンジ色があまり好きじゃない笑
でもKTMが250モタード出してくれたら乗り換えるぞ〜笑
一番の理想はドゥカティが250ccのハイパーモタードを作ってくれること!ハイパーモタード248みたいな名前で笑
すぐ買うぞ!!
冗談はさておいて、
それなら400ccとか大型のモタード買えば?という声が聞こえてきそうですが、
個人的にはセカンドバイクは250ccが一番だと思っています。
セカンドバイクで車検ありのバイクを買ったとしても、車検を通さずに2年で乗り換えるのが目に見えています。気軽に所有できるのがセカンドバイクの良いところで、車検があると「セカンドにも乗らなきゃ!」みたいな義務感を感じてしまいそうで。また、排気量が増えると車重も重くなる傾向があるので軽快さに欠けそう。何よりコスパがとても悪い。
125ccとなると現在の保険から車の保険のファミバイ特約に切り替えることになります。125ccの一番のメリットは維持費の安さでしょう。しかし、今の保険とファミバイ保険の費用がそこまで大きく変わらないのです。これは長く乗り続けて等級を上げ続ければその差はさらに小さくなります。
そうなると維持費の割に完全に街乗り専用車となってしまう125ccを選ぶ理由はもはやありません。
多少維持費が高くなったとしても、それなりに軽くて速くて高速にも乗れる250ccを選ぶ他ありません。
という理由で250ccにこだわっています。
スーパーシェルパからDトラXに乗り換えて、もう少しで3年が経ちます。
3年ぐらいで乗り換えるというジンクスが私にはありますが、今のところ乗り換え候補はありません!
正直ここまでカスタムしても、もう少しDトラが速かったらなーとは思います。
なのでDトラよりも速いであろう250DUKEやZ250に目移りしてしまうのですが、見た目の好みはDトラが一番。結局乗り換えを決意するまでには至りません。
250ccできびきび走るモタード出ないかなー笑
もちろんDトラが嫌いになったわけではありません。
乗っていて楽しいバイクですし、手放したら後悔するバイクだとも思っています。
でも250ccの新型モタードには期待をしたい!!
過去最長に保有したバイクはKSR110の9年?
いや、10年か?
忘れました。
よくよく考えてみればKSRもモタードです。
KSRを超えるぐらい、Dトラにも長く乗り続けていくことになりそうです。
今後Dトラをカスタムするなら、
・フロントフォークのスタビライザー装着
・ピレリのグリップタイヤに履き替え
・ハイリフト化
これぐらいはやってみようかなと思っています。
高速走行時のフロントの不安定感は気になるところなので、まずはこれを解消したい。
タイヤ交換で解決すればいいのですが。
ハイリフト化の理由は、視点の高さをハイパーモタードと同じぐらい高くしたいという安易な理由。あとデザインが尻上がりになるから。
ただハイリフトすると足付きが悪くなってしまいます。現在Dトラは片足ベタ付き状態なので、街乗りマシンとしてこれを失ってしまうのはどうなのかと。悩ましいところです。
それより先に解決しないといけないのは、タンクの傷。
後日、タンクカラーに合ったタッチペンを購入し、傷を隠そうと努力していますが、元通りにはなかなかいきません。むしろトライアンドエラーを繰り返しすぎてひどくなってます笑
DトラXは国内販売はされていないものの、幸い海外ではまだ現行車種。
しかも今持っているものと同じカラーリングのままという奇跡。
これは買い直すのもありか!?と思って調べてみましたが、新品タンクは55000円。もしかすると円安のせいで今は60000円近くするかも。
…新品を買うのは諦めました笑
いい勉強だったと思ってこのまま乗り続けようと思います。
上から適当なステッカーでも貼ってごまかそうかな笑
今回はこの辺で。