匠GIGS 追記#1「僕のギターエフェクター遍歴」 | 匠オフィシャルブログ「Takumi's blog」by Ameba

匠GIGS 追記#1「僕のギターエフェクター遍歴」

現在発売中のGIGS5月号、皆さんご覧になりましたか?
sukekiyoの新作インタビューと、僕のエフェクター試奏記事が掲載されています。
ここでは、そのエフェクター「BOSS DD-500」の試奏記事の追記という形で
僕のBOSS&ROLAND製品への愛を綴ろうと思います。

*機材に興味のある方は当然、ない方も、、ちょっと位は楽しめる記事を目指します。。。

追記#1「僕のギターエフェクター遍歴」feat.BOSS&ROLAND

中学生でエレキギターを手にして以来
一緒に買った練習用アンプについている
ディストーションとリバーブのツマミしかいじったことはありませんでした。
しかしながらCDから聞こえてくるギターは、色んな音色をしてます。

一番最初に買ったエフェクターがBOSSのME6(マルチエフェクター)でした。
仲良くしてくれていた今亡き地元の楽器屋のお兄さんに
あるCDとスコアを持っていって
匠「僕、ギターソロをこの音にしたいんですけど!」
兄「あぁこれは色々なエフェクターがかかってるね~、バンドスコアの巻末にラックに入った使用機材も載ってるじゃないか、コレ全部そろえたら○百万位だね~。しかしだ、それをお手頃に全部叶える魔法の品があるんじゃよ、、フハハ、、、マルチエフェクターさ~○万5千円でね!」
中高校生の小遣いでは簡単に買えない。
匠「では、親を説得してきます!!」
-帰宅-
匠「ねぇ、母さん、僕の部屋のギターアンプの音が、東京ドームや日本武道館と同じ音になる(浪漫型超稚的拙表現苦笑)素晴らしい機械があるんやけど、○万5千円で、、、」
母「あらそう、じゃ次の中間テストの順位によって決めちゃろ~」
匠「。。。はい。。。」
昔からほぼこんな理由だけで学校の勉強に取り組んでいた。
-数週間後-
ついに購入権を獲得した僕はその「魔法の品」に酔いしれた。
特に、ディレイやリバーブなどの残響系は
目を閉じれば、大きなコンサート会場でギターソロを弾いている気分になり
何時間弾いても飽きることはなかった。
またコンプやEQがアンプ同様に音作りに与える影響も感覚的に掴むことが出来た。
me6
■ME-6 (BOSS)
機材詳細的にはざっと
コンプ、EQ、歪み系、ディレイ、コーラス、リバーブと
基本的なものが一通り。
それが分かりやすく表面に書いてあるので
自然とエフェクターの基礎アルゴリズム(接続順序etc)なんかも
勉強できて良かった!
歪み系ではアナログ回路採用というのも、素晴らしい!
前述の通り、空間系の気持ち良さは一聴してわかる。
とりあえず色んなものをかけまくった苦笑。

田舎とはいえ、そこそこバンドブームであったような
高校時代、スタジオやライブハウスにそれを持ちこむ度に
「あっ、また匠だけその”ズルいヤツ”を使ってる!」
と良く言われた気がします笑。
その”ズルいヤツ”ME-6はコピーバンドで活躍してくれました。


大学に入ってサークルにも入らずにバイトをはじめて
すぐにME-6の後継機であるME-8を購入。
me8
■ME-8(BOSS)
ME-6から諸々グレードアップ。
歪みの種類なんかも増えてますが
一番衝撃だったのが、ハーモニスト&ピッチシフト。
そしてそれら諸々をコントロールペダルにアサイン出来ること!
これは気持ちよかった。オクターブを重ねて厚みを出して弾くギターソロの終わりに
コントロールペダルを踏むとエフェクト音がオクターブベンドダウンしてくれたり。
かなり”プロ”になった気分でいさせてくれる1台でした。
またフェイザーやリングモジュレーター、トレモロモードなども加わり
CDから聞こえてくるアノ音コノ音がコレ1台でほぼ擬似的に作ることが出来るようになりました。


さてバイト代で機材を買うことを覚えてしまった僕の欲望はどんどん膨れ上がります。
MTRやシーケンサーも買いこんで、どんどんと宅録街道に誘われます。
そして当時のROLANDのギターマルチエフェクターの最上位機種GP-100を
楽器屋で試奏し、持ち帰ったその商品カタログを枕元に置いた1週間後、1ヶ月のバイト代の全てはとんだのであった。
コレは僕が買った最初のラック型エフェクターでもある。
gp100

■GP-100(ROLAND)
ギターマルチエフェクターとして
さらには国内アンプシュミレーターの先駆けとしても
多くのプロギタリストにも愛用されてました。
前身機種のGPシリーズ(GP8,GP16)は布袋寅泰さんなどの愛機として
当然知っていましたが、このGP-100では外観もゴールドで一新!
この見た目にも随分やられました苦笑。
内容は特にアンプシュミレーターが画期的で、数あるアンプのモデリングを搭載!
プリアンプとしてアンプに繋ぐこともできますが
アンプ&スピーカーシュミレーターを使ったラインレコーディングの音は
当時にしてみると高いクオリティーでした。
宅録でのデモ作りにも大活躍。
エフェクトも当然充実!
このラック式エフェクターで初めてディレイのLRの細かい設定も出来ました。
とにかく難しく思えるような設定も、簡単に行うことが出来ました。
アルゴリズムを動かしたり、このページエディットetcの感覚は
ROLANDのハード製品全般にわたって共通するものが
あるので、その操作性にもうすっかり虜になりましたね笑
コントローラーFC200でバンバン音色を切り替えたり、
様々なペダルアサインも堪能できました。
プログラムチェンジやコントロールチェンジなどのMIDIの勉強もちょっと出来ましたね。
センドリターンも2系等あって、僕も随分と長い間愛用しました。
当時色んな雑誌の機材紹介でもよく登場していましたが
「dir en greyやろうぜ」の薫さんの機材紹介のページにも
ラックの中に組み込まれており、確か”音色の心臓部”のような表現で書いてあった気が。。。
匠「○万9800円で音色の心臓部が!?バイト、、頑張るか。。。」

前にやっていたバンドでツアーにも出るようになり
当初ラックに入れてギターシステムを組んでいました。
GP100はその名の通り心臓部となってくれて、
前述のセンドリターン2系統を駆使して、
GPを中心に他のラックも買い足していった感覚でした。

しかしながら当時の自分の甘さにより、しばしばライブ中の機材トラブルにも見舞われたのも現実でした。
ツアーでの移動は機材にも負担が多く、MIDIケーブルなんかも劣化していたのでしょう、、
プロのギターテクニシャンがついて来てくれるわけでもありません。。
当時はデータバックアップもとってなかったり、、またGPからMIDIスルーしている他社のラックが
ちゃんと信号を受けなかったり、、、etc泣
「フットコントローラーを踏んだのにGPしかパッチが変わってない!」とか苦笑
現在匠>過去匠
『お~い、ライブ直前に音色なんか変えて!MIDIのチャンネル設定が合ってなかったんだよ~!』
これもプロ仕様のGPが僕に与えてくれた試練。色んなことを学べました。
しかし、そんな度に、ギターを床やローディーにぶん投げたりしてたらキリがありません苦笑。
愛するGP-100も可哀想なので宅録用機材に戻しました。
そして当時、心酔していたランディーローズ氏の過去のセッティングなどを参考に
2006年位にライブでは思いっきりシンプルなギターシステムに変えました。
ワイヤレスもやめて、鉄板メサブギーにエフェクターはワウとコンパクトディレイだけ!
これならトラブルもほぼないし、何より音もストレートにいい!
機材の心配もなくプレイに集中出来る!
そこでたどり着いたディレイが名機BOSS DD-3でした!!
dd3
■BOSS DD-3
世界初のコンパクトタイプのデジタルエフェクターDD-2の後継機。
多少のマイナーチェンジはあるものの
なんと1986年の発売以来、未だ現行品であるスーパーロングセラーの1品!
30年を超えようとするのだから、あの○ップヌードルしょうゆ味をも脅かす
間違いのない定番中の定番。僕がコンビ二の店長だったら店頭に置きますw

その意は、どこにでもある音ではなく、
誰の音にでもとけ込んですぐにオンリーワンを作ってくれる魔法の箱!
つまみも直感的で、曲の合間に触ってたりしました。
ギターと同様に、自分の身体の一部と感じられるほど、そばに感じられる1品でした。

そして回り回ってたどり着いた、そのDDシリーズの最新機種が
今回試奏させていただいた”DD-500”なのです!!

では続きはまた!