市営住宅の保証人規定が削除へ!花の美術館と千葉市斎場は指導強化して質の向上を!
市営住宅の保証人規定が削除へ!花の美術館と千葉市斎場は指導強化して質の向上を!
市営住宅の保証人規定が削除議案が提出されました。今日の都市建設委員会で全会一致で賛成しました。身寄りのない高齢者等から保証人を立てられず入居できない実態を示して、日本共産党千葉市議団は議会で保証人不要にすべきと求めてきましたが、改善が進むことになります。来年4月からの改正です。
新たな指定管理者議案では、千葉市斎場において2年前に私も議会で取上げ、従業員の人数を増やすことを求めてきましたが、今後5名増やすということや外部のコンサル企業と連携して労務管理に取組むと一定の改善が図られることになります。
稲毛海浜公園内の花の美術館等の指定管理議案では、就業規則や36協定の締結等指導徹底を求める意見がされていることを指摘して、労務管理への指導強化と共に、利用者から花の展示等に対して質の低下が指摘されていることを伝え、より一層モニタリングを強化すべきと求めました。
議案質疑報告
議案第185号の千葉市営住宅条例の一部改正について
【かばさわ洋平議員】
次に、議案第185号の千葉市営住宅条例の一部改正について伺います。市営住宅の住居について、保証人に関する規定の削除や利率と敷金に関する規定の改正であります
改正の内容では市営住宅入居における保証人に関する規定の削除するもので、これまで日本共産党千葉市議団としても要望し続けてきた内容で評価するものです。昨年度保証人を立てられない理由で入居を辞退した件数は何件あったのか。
【都市局長答弁】
平成30年度中に、入居を辞退した件数は15件です。
【かばさわ洋平議員】
少なくとも昨年度保証人確保を理由に市営住宅入居を諦められた方に対して、保証人なく入居できるように改正されたことを、適切に周知すべきと考えますが見解は。
【都市局長答弁】
市営住宅への入居を辞退した方で、所在がわかる方に対しては、入居に際し保証人が不要となったことを、郵送にて別途お知らせするなどの対応を図ってまいります。
議案第177号千葉市霊園事業特別会計補正予算及び議案第188号指定管理者の指定、千葉市斎場について
【かばさわ洋平議員】
次に、議案第177号千葉市霊園事業特別会計補正予算及び議案第188号指定管理者の指定、千葉市斎場について伺います。
まずは指定管理料ですが、火葬件数が昨年度では8996件と増加傾向であり次期の指定管理の提案額18億円において今期と比較して増加しているのかどうか、お示しください。
【保健福祉局長答弁】
次期指定管理予定候補者の提案額は、18億2,667万2千円で、今期の提案額18億7,927万9千円と比べ、約5,200万円の減で提案されています。
これは、今期の実績を基に、光熱水費の削減など反映し、提案がなされたものと考えております。
【かばさわ洋平議員】
火葬件数等が増加するなかで、2期目までの指定管理業者と比較して、従業員数が6名も少ないことを、2018年の議会で私は指摘して是正すべきと求めてきましたが、今期及び次期の提案における人員配置数は改善されているのかどうか、お答えください。
【保健福祉局長答弁】
職員配置の比較については、業務を直営で行うか否かで異なることから、単純に比較はできませんが、責任者や受付事務、火葬業務に係る人員で比較すると、今期は21人の配置であったものが、次期提案では25人となっており、4人増員しております。
【かばさわ洋平議員】
次期の提案における各社の人件費の提案額はどの程度なのかお示しください。また今後の提案においては従業員の処遇は改善される提案はあるのかどうか、伺います。
【保健福祉局長答弁】
単純な比較はできませんが、同様の業務範囲での年間人件費を配置人数で割り返すと、今回の応募事業者の中では最も高い数値となっており、また、今期と比べても高い金額となっております。
なお、次期の提案では、雇用条件について外部の専門機関と連携し、適正な労働条件の確保に努め、安定雇用と働きやすい職場作りに努めるとされております。
【かばさわ洋平議員】
現在、千葉市斎場で働く従業員から、休み等や賃金に関しての改善を求める相談が寄せられている。また、障害者雇用者を3名雇っているものの、1名しか現場で働いていないなどの声もあるが、労務環境における従業員からの相談は市になかったのか。
【保健福祉局長答弁】
本年度、斎場の従業員から労務環境における相談が1件ございました。
この相談を踏まえ、指定管理者へ確認したところ、従業員とのコミュニケーション不足がみられたことから、定期的に 本社を交え、面談等の機会を設けるよう話をしたところです。
【かばさわ洋平議員】
部分収骨等、火葬に対する、セレモニーに対するニーズは多様化しており、サービスの質の向上が求められるなかで、これまで以上に従業員と会社の信頼関係が重要になっていきます。サービスの質の向上に向けて、市としても従業員の声を現地でヒアリングするなどして、これまで以上に適切なモニタリングや指導が必要と考えるが、見解を伺います。
【保健福祉局長答弁】
斎場の運営状況については、これまでも月次報告や年2回のモニタリングにより、職員の雇用状況や労働条件などについて適宜確認しているところです。今後も、斎場の安定的な運営が継続できるよう、適切な指導に努めて参ります。
議案第193号・指定管理者の指定について、稲毛海浜公園花の美術館ほか3施設について
【かばさわ洋平議員】
次に、議案第193号・指定管理者の指定について、稲毛海浜公園花の美術館ほか3施設について伺います。これまでの指定管理者が連合体であったが、ワールドパーク1者として指定するとのことですが、運営やサービス等変更はあるのか、お示しください。
【都市局長答弁】
現在、稲毛海浜公園花の美術館ほか3施設の指定管理業務につきましては、指定管理者である「株式会社ワールドパーク連合体」の中で「株式会社ワールドパーク」1社がすべて担当しており、「株式会社ワールドパーク」1社となっても、運営やサービスを変えることなく、管理運営が行われるものと考えております。
【かばさわ洋平議員】
指定管理者選定評価委員会の答申において、「就業規則の届け出、36協定の締結等、労働関係法令を遵守するよう徹底していただきたい」とあるが、労働関係法令が適切でない企業を非公募で選定することは問題ではないのか。
【都市局長答弁】
指定管理予定候補者が、就業規則やいわゆる36協定といった労働基準法に基づく手続きに関し、社内での整備に時間を要していたことなどから、法令違反に該当しないことについて、社会保険労務士の確認を受けた旨の申出書によって確認しております。
引き続き、適切な労働環境の確保について指導して参ります。
【かばさわ洋平議員】
先の度重なる台風被害で稲毛海浜公園の白い砂浜へのゴミが打ち上げられるなど清掃にかかる管理運営コストが増えていると考えられ、今後の花の美術館等の運営にしわ寄せがいくことがあってはならないが、適切な管理運営、サービスの質の向上ははかれるのか、見解を伺います。
【都市局長答弁】
いなげの浜の清掃は、指定管理業務には含まれていないことから、仮に経費の増加があった場合でも、指定管理料を削減することはありません。
【かばさわ洋平議員】
花の美術館について利用者から前指定管理者と比較して、サービスの質が低下しており、改善してほしいという問い合わせが寄せられている。市としても、非公募で今回選定しており、施設リニューアル事業の一環として管理運営を行なう必要性が考慮されての選定であるが、今後より一層モニタリングを強化して質の向上に向けて指導すべきと考えますが、見解を伺います。
【都市局長答弁】
利用者に寄り沿ったサービスを提供するためには、利用者ニーズを的確に把握することが何より重要であると認識しており、指定管理業務の実施にあたっては、アンケート調査をはじめ様々な手段により利用者の意見、要望の把握に努めるよう、指定管理者を指導しているところであります。
今後も、より質の高いサービスが提供できるよう、取り組んで参ります。
議案第176号千葉市一般会計補正予算で千の葉の芸術祭開催負担金について
【かばさわ洋平議員】
次に、議案第176号千葉市一般会計補正予算で千の葉の芸術祭開催負担金について伺います。東京2020オリンピック。パラリンピック競技大会の開催に合わせ、本市の資源や魅力ある文化力を内外に発信するために、千の葉芸術祭を開催するとして、事業費の合計は約1億6千万にものぼるとされております。
千の葉の芸術祭では、写真芸術展やワークショップ、伝統文化と新しい文化の発信など展開予定ですが、それぞれの集客見込みはどの程度なのか、お示しください。
【市民局長答弁】
芸術祭全体として、10万人の目標値としております。
企画内容別では、写真芸術展は、千葉市生涯学習センターや千葉市美術館などで約9万人を、体験・創造ワークショップは、千葉市生涯学習センターや幕張メッセで、約2千人を、伝統 文化と新しい文化を発信する見浜園で、約1万人を見込んでおります。
【かばさわ洋平議員】
写真芸術展は市の資源を被写体に制作展示するということですが、市の資源の選定はアーティストが独自に決定するものなのか。また展示については全区で展開すべきと考えますが見解を伺います。
【市民局長答弁】
アーティストに対し、芸術祭の開催趣旨・目的を説明し、ご理解いただくとともに、加曾利貝塚を始めとする観光資源やまちの歴史などについて紹介しており、アーティスト自身も 独自の調査や、まち歩きなどを含め作品制作のイメージづくりを進めているところです。
また、写真芸術展の全区での展開についてですが、写真芸術展の会場は、単に展示スペースに写真を飾るだけでなく、写真作品のイメージにあった空間演出を行う予定であることから、本市が会場を紹介しつつ、アーティスト等と選定していく中で、今回は中央区及び稲毛区エリアを会場としたものです。
今回会場としなかった区においても、今後、新たな事業展開の中で、展示を検討していきたいと考えております。
【かばさわ洋平議員】
本市は2021年に100周年を迎えます。前年となるタイミングで五輪開催に合わせて本芸術祭を行なうことも重要ですが、100周年記念事業とより一層の連携を図りながら相乗的に機運を盛り上げていくべきと考えますが、見解をお聞かせください。
【市民局長答弁】
芸術祭の本イベントを実施する令和2年度は、市制100周年の前年にあたるため、100周年記念事業におけるプレイベントとしての位置づけを予定しており、100周年 記念事業の機運がより一層高められるよう、事業を進めて参ります。
議案第183号・千葉市病院事業の設置等に関する条例及び千葉市休日救急診療所条例の一部改正について
【かばさわ洋平議員】
次に、議案第183号・千葉市病院事業の設置等に関する条例及び千葉市休日救急診療所条例の一部改正について伺います。診断書等の交付にかかる手数料の上限の額を3300円から5500円に改定しようとするものです。
診断書等の交付にかかる手数料の上限の額を3,300円から5,500円に大幅に増額するという改定ですが、病院事業は30年度決算において、入院患者や外来患者が前年度に比べ増加し、医業収支も大きく増加しており、収支改善の芽が出始めたなかで、今回診断書料等を改定する理由について伺います。
【病院局次長答弁】
昨年度に策定した第4期市立病院改革プランでは、市立病院の使命を達成するため、経営の健全化が急務であると考えており、その経営の健全化に向けた収益増加の取組みの中で、診断書料等が県内公立病院と比べて低廉であることから、適切な料金設定となるよう改定を行うものです。
【かばさわ洋平議員】
平成30年度の病院事業の診断書等発行件数及び、今回の改定に伴う増収額はどの程度なのか伺います。
【病院局次長答弁】
平成30年度の病院事業の診断書等発行件数及び今回の改定に伴う増収額は、どの程度なのかについてですが、市立病院における、昨年度の診断書等発行件数は、1万3,551件で、今回の改定に伴う増収額は、約2,100万円を見込んでおります。
【かばさわ洋平議員】
今回の診断書料等値上げにより特殊な診断料は2000円も高くなることに伴い、患者への負担が重くなることから、患者数や医業収支に影響が出てくるのではないか、伺います。
【病院局次長答弁】
今回の料金改定は、県内の200床以上の公立病院の平均値に基づき改定額を設定したものであり、他病院と比べて高額な設定をしているものではないことから、患者数に影響がなく、医業収支には増収要因として働くものと考えております。
【かばさわ洋平議員】
収益増加させたいという考えは一定の理解はできるものの、公立病院であるため、収益優先とせず市民の皆様に今後も適切に診断書等を発行できるよう価格は維持して、市民から頼られる病院として運営すべきと考えますが見解をお聞かせください。
【病院局次長答弁】
平成30年度の病院事業会計決算は、29年度に比べて改善したものの累積欠損金は85億円を抱えており、今後、更に収益増加と費用削減に向けた取組みを進めていかなければならない状況です。今回の診断書等の改定により適切な料金設定となり、収支改善に寄与するものと考えております。