再生土埋め立て条例と農業振興地産地消条例提案の反対に遺憾!中村きみえ議員が反対討論 | 千葉市議会議員 かばさわ洋平  GET BACK TO DEMOCRACY 

再生土埋め立て条例と農業振興地産地消条例提案の反対に遺憾!中村きみえ議員が反対討論

再生土埋め立て条例と農業振興地産地消条例提案の反対に遺憾!

 

 

本日、千葉市議会の最終日に中村きみえ議員が会派を代表して反対討論を行ないました。共産党千葉市議団の2つの条例提案について否決されたことは、遺憾です。再生土については多くの自治体で独自条例を制定しているなか、県待ちで汚染が明らかになってから対応しては遅いのです。また農業振興地産地消推進についても今の農業施策では、衰退は止めることができず、市民の意識向上や機運醸成のPRを強化し、生産者のみならず、市、事業者、消費者が力を合わせて地産地消に取り組み、持続可能な農業を育成し、市民の豊かな食生活の向上が必要です。

 

 

 

 

 

発議4号 千葉市土砂等の埋立て等による土壌の汚染及び災害の発生の防止に関する条例の一部を改正する条例について

 建設汚泥その他の産業廃棄物を中間処理施設において中間処理を行ない、有用な資材として再生したものいわゆる「再生土」の埋立て等を条令の規制対象にするための条例の一部を改正するものを提案しました。

県条例では届出制で抜け穴となっているため、県内でもすでに7市1町で再生土の規制条例ができています。一方、条例の無い香取市などは8か月で22カ所から42カ所へと埋め立て地が急増するなど、対応を急ぐ必要があります。

 委員会では、「県が条例を制定してからでも遅くない」「罰則がないことは問題」などの理由で共産党以外の会派が反対し、否決となったことは極めて遺憾です。他の環境問題では、市内でも法の範囲外で規制できずにトラブルになっているケースがすでに起きているにも関わらず、「県の対応を待つ」というのは市民の生活を守ろうという思いが欠如していると言わざるを得ません。「地域環境は汚染が明らかになっては遅い」のです。議会のみなさんの誠意ある対応を願うものです。

 

 

発議5号 千葉市の農業振興における地産地消の推進に関する条例についてです。

 千葉市の農家人口は平成2年に20455人であったものが、平成27年には3709人と5分の1まで大幅に減少しており、このままでは農家が無くなるという切迫した状況です。また、政令市における農家1人当たりの地産地消推進費を比較すると、千葉市は農家1人当たり440円とワースト3です。

 地産地消条例を制定している横浜市は、8489円と千葉市の20倍以上です。衰退する農業打開に向けて、市民の意識向上や機運醸成のPRを強化し、生産者のみならず、市、事業者、消費者が力を合わせて地産地消に取り組み、持続可能な農業を育成し、市民の豊かな食生活の向上を求めた条例提案です。

 委員会では「市外など外に向けて発信しないといけない」「市も各種政策に取り組んでいる」などの意見で自民・公明・未来民主から反対されました。本条例案は、深刻な農家の担い手不足の解消、市内産農産物を消費したいという市民のニーズが出発点であり、外への発信等を否定するためのものではありません。市の取り組みが位置づけと共に不十分だと考えて提案したものです。市民ネットワークからは、この条例案の特徴とした「農副連携」の項目について賛成の意向が示されました。福祉や教育、観光などの複数の部署との連携強化で、縦割りを解消した組織体制の整備で速やかな施策展開を可能にするものです。共産党と市民ネットワーク以外の賛成が得られず、否決されたのは非常に残念です。市の各種農業施策のさらなる充実・発展・強化を求め、討論を終わります。