「安倍政権は数々の憲法違反の上にのっかった政権」作家 島田雅彦さん | 千葉市議会議員 かばさわ洋平  GET BACK TO DEMOCRACY 

「安倍政権は数々の憲法違反の上にのっかった政権」作家 島田雅彦さん

安倍政権は数々の憲法違反の上にのっかった政権!

 

作家の島田雅彦さんが日米関係や改憲について語っています。アメリカに太刀打ちできないコンプレックスを韓国や中国を排除する戦前回帰的な思考で振り払おうとしてる、内向きの日本第一主義は経済も停滞させていると指摘しています。憲法改正をいうまえに憲法を守るということが必要と伝えています。日本の安全保障を考えるうえでにも、日米関係のあり方については、日米安保絶対という国民も思考停止になってはいけないと思います。

 

 


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赤旗日曜版 11/19

 

 

日本共産党の主張が、広く市民に共有されているかどうか。実際には共有できるはずの主張なんですが、そこに偏見が入り込んできています。極右いよるヘイトスピーチがおおっぴらに発信され、根拠のない批判がリベラル陣営にあびせられると『赤狩り』状態になる。それがもう始まっているんです。

 

極右勢力は、対米従属の不名誉を中国や韓国を排除する戦前回帰的な復古主義でふりはらおうとしているんです。アメリカに太刀打ちできないコンプレックスを排外主義で抑えようとする”病気”だと思います。そうした内向きの日本第一主義は、経済の停滞とつながっています。実質賃金は下がっているのに安倍政権は公的資金をつぎこみ、みせかけの株価上昇を演出し、関係者を潤している安倍政権を支持しても生活はよくなりません。

 

沖縄の基地問題をみても、北朝鮮の脅威にかこつけた軍備増強をみても、いまの安倍政権の5年間で対米従属はさらに強まりました。軍備増強といっても、内容はアメリカ製の軍備を言い値で買うだけです。アメリカの基幹産業である軍需産業を一方的に潤しているにすぎない。オスプレイなんて、不良品を押し付けられるようなものだし、ステルス戦闘機F35などは、イスラエルに対する売値とり高い値段で買っているのが実態です。

 

日本政府はアメリカの決定を追認するだけで、外交的には長く思考停止状態を続けています。その点では、日本共産党の安全保障にかんするスタンスには共感しています。いまは、日米安保にしばられない新しいスキームを選択肢として考えるべきです。

 

与野党が日米安保絶対の思考停止だったなか、唯一新しい選択肢を示し続けてきたのが日本共産党です。世界の情勢は、ある日突然、変わることがあります。米中や米ロが歩みより、北朝鮮の脅威が実質取り払われたら、日本国内の米軍基地のプレゼンスが下がります。もとより在日米軍は日本を守る義務がないので、日米安保にしがみついていても、日本は守られないという現実にいや応なく目覚めることになる。その時のために、安全保障政策の選択肢や専守防衛のあり方を各党が用意しておくべきです。その意味では、日本共産党は未来の安全保障への準備を一番進めている政党だと評価しています。安倍政権のやっているのは、安全保障ではなく”危険保障”ですね。

 

安倍政権は数々のの憲法違反の上にのっかった政権です。確信犯的に憲法違反を重ねていますが、改憲をいう前に、まずは自分たちが憲法を守るべきです。憲法が国家権力を縛り、国民一人一人を守るためにあるという、基本原則をまず取り戻す。それがいま、求められています。