前回の続きです。自分の種子骨の痛みををどのように治療したのか?
まず、種子骨の痛みのある所を優しく両手で挟みます。
すると、種子骨のバランスを崩している膜のラインが出てきます。
私の場合は種子骨から母指の第一関節(IP関節)と第二関節(MP関節)、そして内側楔状骨と第一中足骨底との間の関節(リスフラン関節)の3カ所に膜のラインが見つかりました。
これらの関節から膜の捻じれによる力のベクトルが種子骨に伝わることにより、負担が集中して痛みを伴っているものと推測されます。
そのため、まずこれらの関節をリリースします。
これだけでも歩行時の痛みは半分くらいになります。
でも、実は今回の一番大きな膜の硬さが種子骨に有りました。
なぜここを最初に治療しなかったかと言いますと、非常に硬い膜の捻じれであったため、周りから緩めて外堀を埋めていった方が簡単に緩むからです。
種子骨周囲の膜の硬さがとれると圧痛もなくなり、歩行時痛もほぼなくなりました。
昔、普通に理学療法士をしていた時には、種子骨障害は時間がかかるものと考えていました。
今回、私は痛みが出始めても「自然に治るやろ~っ!」って何も治療をしていませんでしたが、1週間経っても治るどころか痛みが強くなってきたので、自分で治療する事にしました。
現在、平日はデイケア勤務のため、高齢者にこの症状の人はおらず、治療の経験はありませんでしたが、自分を治療することで非常に勉強になりました。
治療1日目は上記の3カ所の治療をし、それで種子骨の膜の捻じれも取れてくると思っていたが硬すぎたためか痛みは完治せず・・・
治療2日目に種子骨の膜の硬さをしっかりとリリースし、痛みはなくなりました。
結局、約2日で痛みは解消(^^♪
1日目で全て治療しておけば良かったかもしれませんが、これもいい経験になりました。
次回はこの治療の時に起こった面白い身体の反応について書こうと思います。
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