今回は専門職にしか本当に解らないと思いますが、施術の発展の為と思い、現在自分の行っている施術内容を書かせて頂きます。
前回、坐骨神経の施術で脊髄硬膜を立体的に捉えてリリースするという事を書きましたが、自分の想像以上の効果が見られつつあります。(施術経過観察中のため、このような表現です。)
それは足クローヌスの緩和が見られる事です。
クローヌスとは、足部を反らす方向に勢いよくクイック的に動かすと、足部が底背屈方向にカクカクと動く反応のことですが、これは錘体路障害があるという事を現します。
錘体路障害とは、ウィキペディアでの説明は以下の通りです。
「錐体路障害は、錐体路を含めた、主に上位の運動ニューロン障害のことを示す。運動神経線維(ニューロン)の遠心性経路で延髄の錐体を通る経路のことを錐体路という。随意運動の指令を伝える。前角細胞までを上位運動ニューロンという。前角細胞以下を下位運動ニューロンという。運動ニューロンの経路は以下の通りである。」
大脳中心前回 → 内包後脚 → 中脳大脳脚 → 延髄錐体交差 → 脊髄側索または前索 → 脊髄前角細胞 → 末梢神経 → 筋肉
私の今見ている患者さんは、脊髄腫瘍摘出後に足クローヌスが出てきました。
・・・ということは、上記の経路の中で、問題部位から脳や延髄は除外されます。
また、脊髄前角となると外から押される腫瘍では、脊髄の中心近くとなってくるため、これも除外されると思います。
外からの圧迫が強くて脊髄前角まで問題が出てきているとすると、他にも症状があるはずです。
そう考えると、足クローヌスが出ている症状の原因として可能性が高い所は脊髄側索・前索辺りの問題と考えることが出来ます。
前回書いた脊髄硬膜に対しての施術では、確かに胸髄の手術部の硬さがあります。
この硬さを緩ますことが出来れば、脊髄に余計なストレスがかからなくなるため、改善するのでは?・・・と考え、この部位への施術を行っていました。
施術前に足クローヌスの強さを確認し、施術後に再確認すると、明らかに振幅が弱くなっています。
まだ施術を行い始めたばかりなので、効果の持続性や症状がどこまで変化するかなどは解っていませんが、確かに変化は見られています。
脳の問題や脊髄前角などの奥深くのものであれば対応できないかもしれませんが、問題が発生している部位によってはクローヌスへの施術が可能なのでは?と期待しています。
以前はクローヌスはどうしようもないと思って施術なんて考えもしませんでしたが、前向きに「なんとかしたい」と色々考えていると、可能性を発見出来る事があるようです。
本当に効果があるものかどうかは今からの経過観察ですが、結果は近いうちにブログしたいと思います。
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