この前久しぶりの皆既月食だったので、夜中起きて見ました。
3年ぶりくらいな気がします、前回は離島へ行ってる時で偶然重なりました。
写真だと割と明るめに仕上げてますけど肉眼で見ると黒っぽくかなり暗いです。
明るさが激減していくので写真的には結構難しいです。
先月は星空を撮りに行って来ました。
北天の天の川の中にカシオペア座のWがあります。(赤枠)
右の赤枠はアンドロメダ銀河です。
空が暗い所へ行くと無数の満天の星空に囲まれている気分になりますが、肉眼で見える限界の6等星まで含めても
全天で8000個くらいしかないそうです。
それも基本的にほぼ我々がいる天の川銀河内のものだそうです。
天の川銀河の直径が約10万光年くらいらしく、肉眼で見える星もせいぜい10万光年以内のものってことになるでしょうか。
このカシオペア座のWの5つの星もたまたまこう見えるだけで、実際は数百光年から数千光年離れてるものもあるようです。
で、100光年と1000光年の二つの星があって、それぞれ100年前に発せられた光を今見ている。
もう一個は1000年前の光を見ている。
「今」夜空を見ても、100年前を見てるし、1000年前を見てる。
右側で囲んだアンドロメダ銀河なんて、我々天の川銀河の外の天体で250万光年近く離れている。
銀河外の天体で、肉眼で見えるのは一番遠くなのではないか。
月の光も地球まで1.3秒ほどかかる。
ということは月も今を見ているわけではない。
すると細かい話をすると、夜車運転してて前からくる車の光も信号機の光も厳密にはうん千万分の1秒前の光だと言える。
光がないと我々の目は認識でない。
ということは、目で見てる全てのものが今ではないと言えるのかもしれない。
夜空なんて無限の過去を見てるし、目の前の人ももしかしたら、うん億分の1秒前の光が見えてるのかもしれない、
っていう蘊蓄がロマンにさえ思える。
だから「今」って本当に難しくないですか?
今を思った瞬間過去になってるわけだし。
我々のこころもまだ来ぬ未来を心配し、過去を悔やみ、今に持ってこれない。
今にこころを戻すトレーニングとして呼吸に意識を戻すとかありますが、それはいいとして
今とは?って考えたら面白かった。