アイデア No.3320
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アイデアというのは困らないと出ない。
扇谷 正造(「週刊朝日」元編集長)
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致知2024年9月号からのご紹介です。
山形にあるかみのやま温泉の名旅館「古窯」の大女将である佐藤幸子氏が引用されていた言葉です。
昭和26年に21歳で始めた旅館。当初はお金も水も電話もない状態からのスタート。
今では40年連続で「プロが選ぶ日本のホテル・旅館100選」でトップ10を取り続けられています。
何もないからこそ工夫するしかなかったのですね。
『「◯◯がないなら無理」「◯◯だからできない」っていう前に、「できるにはどうするか」を考える。
「できる方向に話を持って行くようにしていきましょう」』
と95歳の今も社内会議でも話されているとのこと。
73年の伝統も日々の創意工夫の積み重ねの結果なのですね。
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つもり No.3319
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「つもり」にならずに日々精進しているかどうか。
そえが物事を成就する人と成就できない人の差だと僕は考えています。
スポーツの世界もビジネスの世界も研究の世界も、みんな同じですよね。
やっているつもりでそこに気づかない人は、「なんでうまくいかなんだ」って愚痴が出ます。
他責にしちゃう。
本当にやる人はそうじゃないですね。
愚痴を言わない、他責にしない。
その姿勢を続けていったら必ず夢は成就する。
髙田 明(ジャパネットたかた創業者)
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致知2024年9月号からのご紹介です。
他責にすると工夫が出なくなり、努力もしなくなる。そうして成長や夢を成就させる要素を自分から遠ざけてしまう。
髙田氏は、
『人は人のために生きてこそ人』
という言葉も引用されていました。
人のためを意識し、努力を継続する。
それが力になっていきますね。
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平和 No.3318
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平和な社会を築くために、必要なものが3つあると私は思っています。
勇気と行動と愛情です。
勇気と行動だけでは、戦争に結びついてしまうことがある。
行動と愛情だけでは、物事を変革するのに怖気づいてしまうことがある。
勇気と愛情だけでは、きれいごとを言うだけで終わってしまうことがある。
この三つが揃って、初めて物事をなしていくことができるでしょう。
笹森 恵子
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広島にて13歳で被爆し、奇跡的に5日後に救出された笹森さん。
全身に重い後遺症を患いながらも、アメリカ人ジャーナリストの導きにより渡米。
アメリカでケロイドの手術を受けたのち、アメリカで看護師として自立の道を歩みます。
彼女は同時に戦争体験談を次の世代に伝える役目を担われ、その活動を評してミネソタのウィノナ州立大学からヒューマニティー分野の名誉博士号を授与されています。
「勇気」と「行動」と「愛情」のどれが欠けても正しい方向には行かないことを、今日のこの日だからこそわが身に振り返りたいと思います。
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読書 No.3317
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その本は「身体の汚れを落とすためにお風呂に入るように、書斎は“心のお風呂”です。
最初は10冊でもいいから自分の書斎を作りませんか?」と呼びかけていた。
水谷 謹人(魂の編集長)
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日本講演新聞2024年6月24日号からのご紹介です。
その本とは喜多川泰著の『書斎の鍵』(現代書林)とのこと。
水谷編集長は、
『食べ物が私たちの体をつくる栄養素になるように、本は私たちの心を潤し、意識を高揚させる精神の栄養素になるはずだ』
とも語られています。
坂村真民氏の詩もご紹介します。
『よい本を読め
よい本によって己を作れ
ここに美しい火を燃やし
人生は尊かったと
叫ばしめよ』
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扉 No.3316
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幸福の扉の一つが閉じるときは、別の一つが開きます。
けれど私たちは閉じた方ばかりを眺めていて、
こちらに向かって開かれているもう一つの方に気づかないことが多いのです。
ヘレン・ケラー
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自らが重度の障がいを背負って生きた彼女がいかにして希望を見つけていたのかがよく伝わってきます。
私たちは過去にとらわれるのではなく、そこから何を学び、それを次に生かすのかが重要であって、
扉が閉まっていくことを眺めているだけでは時間の浪費に過ぎません。
こちらに向かって開かれている扉に気づく方法は、自らが今立っている視点から動くことであり、
状況の変化を感じ取るアンテナの感度を高めることなのだと思います。
同じところにばかりいることは、安定ではなく退化ですから。周りがどんどん動いているからね。
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迷惑 No.3315
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他人に迷惑をかけないなんて、くだらないことを誰が言ったのか知らないんですけれども、
人間はいるだけでお互いに迷惑なんです。
お互いに迷惑をかけ合って生きているんだというふうに認識すべきだって僕は思う。
宮崎 駿
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迷惑をかけ合って生きているからこそ、お互い様であり、助け合うことが自然ということでしょう。
迷惑を掛けていない、自分は誰の世話にもなっていないのだから、助け合いもしない、他人を許さないということでは人情味がない。
知らず知らずのうちに迷惑を掛けて、お世話になって。
だから一つ一つ恩を返していくのですね。
また、宮崎駿さんは、
『才能とは、情熱を持続させる能力のこと』
とも語られています。
自分が情熱を傾けたことで、誰か他の人に恩返しが出来るのなら、こんな幸せなことはないでしょう。
情熱を忘れずに。
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彼岸 No.3314
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『摩訶般若波羅蜜多心経』の「心経」以外は全部梵語であるが、
この中の「波羅蜜多」は「到彼岸」と訳されている。
余語翠巌老師は「彼岸到」と過去完了形で訳され、
白隠禅師は「者裏(しゃり)」と訳しておられる。
青山 俊董
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致知2024年9月号からのご紹介です。
『「彼岸到」は、彼岸(阿弥陀如来の本願)の方が向こうからやってきた。
要するに天地いっぱいのお働きを、自覚するしないにかかわらず、すべてのものがはじめから頂戴して、それぞれの生命のいとなみをしているというのである。
白隠禅師の「者裏」は、「今、ここだよ。ウロウロ、キョロキョロするな」と説破される』
すでに私たち一人一人が尊い命を頂いて、毎日生かされている。
だからその命を精一杯生きなければ辱(かたじけな)いという思いを持ち、行動することが大事ですね。
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雄弁 No.3313
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雄弁とは真実を相手が完全に理解できる言葉に翻訳できる能力である。
エマーソン
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伝えることが重要ではなくて、伝わることが重要。
相手に何回も同じことを言ってもわかってもらえない場合には、回数を増やすのではなく、伝え方のバリエーションを増やすべき。
相手が受け取ったことが、伝わったことであり、「コミュニケーションの質は相手が決める」ということでしょう。
作家の井上ひさしさんもこう言っています。
「むずかしいことをやさしく
やさしいことを深く
深いことを面白く」
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※明日8/2(金)は休刊となります。
行動 No.3312
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「申す」だけでは、「申」(さる=猿)。
「示して」初めて、「神」になる。
中山 靖雄
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伊勢の修養団で教えていらっしゃった中山先生の言葉です。
「示す偏」に「申」すで、「神」とは漢字の面白さと深さにただただ感心するばかりです。
山本五十六の
『やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。
話し合い、耳を傾け、承認し、任せてやらねば、人は育たず。
やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず』
と同様に、自ら動いて示すことの重要性を教えてくれる言葉ですね。
評論家はいらない。自ら動いて変化を起こしていきましょう。
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※明日7/31(水)は休刊となります。
親 No.3311
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「安藤塾」の安藤社長が、児童たちに「どういう時に元気がなくなりますか?」というアンケートを採りました。
9歳までの子どもたちの回答の1位は、「お父さんとお母さんが喧嘩をしている時」でした。
衝撃だったのは10歳以上の子どもたちの回答です。
それは、「親が人の悪口を言うのを聞いた時」でした。
いつも、「人の悪口は言っちゃ駄目だよ」と教えてくれている親が、「あの先生はホント駄目よね」など、周囲の大人の悪口を日常的に口にしたりしています。
「それが親への不信感になり、子どもたちは元気がなくなるんです」と安藤社長は話していました。
きっと子どもたちは、「親や大人を尊敬したい」という気持ちを根源的に持っているのだと思うんですね。
藤尾 佳子(致知出版社取締役)
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日本講演新聞2024年7月15日号からのご紹介です。
子供は親の言うことではなく、親がやっていることを見て育つ。
言行一致ですね。
※いつも学ばせていただいている日本講演新聞と致知が紙面で繋がりました。良いものは繋がって行きますね。
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