バックの中で、マナーモードにしてある携帯が鳴り続ける。
見なくても、夫であることは確実。
もちろん、放置した。
チャイムを押してすぐ、
「はい・・・」という男性の声がする。
ドアをあけて初老の男性が出てきた。
「Y」の父親。すでに定年を迎えているらしい事は知っていた。
不思議そうな顔のお父さんに、告げる。
「朝早くに、申し訳ございません。
私、○○と申します。
今日は、お嬢さんと主人の事についてお話に伺いました」
「・・・・えっ
うちの娘ですか
・・・何かの間違いじゃないでしょうか
」
「突然の事で、驚かせてしまった事はお詫びいたしますが、
「Y」さんと夫が不倫関係にあった事は事実で、証拠もあります。
「Y」さんを読んでいただけますか
」
「ちょっと・・・ちょっと待っていただけますか・・・」
一度、部屋の中に戻り、再びお父さんが出てくる。
「まだ、寝ていて起こしてますので少し待っていてください」
と、庭のテーブルの前の椅子に案内され、
そこに、お父さんと二人で座りなんとなく話を始める・・・
「本当に・・・そうなんでしょうか
うちの娘は明るくて本当にいい娘で・・・
生活も普通でそんな様子もなかったですし、
そんなことをするような娘ではないと思うんですが・・・」
すっかり娘を信じているお父さん・・・
やっぱり
・・・と思う。当然だけど隠していた。
夫との深夜までのデートも、0時迄には家に帰っていたし、
日々の当たり前の行動だったのだから、
不自然な様子に見える訳がない。
いづれその時が来たら・・・
何食わぬ顔で紹介でもするつもりだったのだろう・・・
お父さんが少し可哀そうになった・・・σ(^_^;)
「いまどき不倫なんてよくある話なんだから・・・
」
後ろからなだめるような声がする。
振り返ると「Y」の母親だった。
「話があるっていったって、こんな早い時間から・・・
非常識じゃないの
ご近所にも聞こえちゃうし・・・」
「申し訳ありません。失礼は重々承知で参りました」
立ち上がって頭を下げた。
お母さんは、まだブツブツとご近所がとか大きい声でとか言っている。
小柄で細いお父さんと恰幅のよいキツめのお母さん。
なんだかマンガに出てきそう・・・となんとなく思って(;^_^A
少し緊張が和らいだ。。。
「小さい声でしゃべってね」
お茶を置いて、お母さんは家の中へ入っていった。
「わかりました。ありがとうございます」
それからしばらくお父さんと話をした。
やはり夫の手掛けた店で、働いていた事。
その店のオープン当時からのスタッフだった事。
夫の名前は聞いたことがあるが、
特別な関係のようには感じなかったことなどを話してくれた。
まだ・・・「Y」は出て来ない。
何度かドアを振り返る私に、お父さんが
「ちょっと見てきますね」といって家の中へ入っていった。
時計をみると、もうすでに1時間近くたっていた。
おかしいな・・・と思う。
私がここにいる事は、夫は知っている。
夫から連絡があったか、「Y」から連絡したか・・・
いづれ連絡は取ったはず。
何かしら相談はしているだろうけど・・・
来るかもしれない・・・いや・・来ると思った。
「Y」なら、「来てよ
」と言うだろう。
夫をかばって、私と一人で会ってなんとかしようなどとは思わない。
逆に、私が来たから、離婚が決まると思うだろう。
そう思った。
お父さんが戻ってきて、縁側続きの部屋に庭から通された。
やっぱり、夫が来るのだろうと思った。
その事を「Y」が両親に話したから部屋に通された。
そして、それまで「Y」は出て来ないだろうとも・・・
すでに、1時間半が経過・・・(笑)
案の定、「Y」は出て来ない。
今度はお母さんが時間稼ぎ・・・(
)
仕方がない・・・親は我が子が一番かわいい。
部屋にあった国勢調査の書類から、
お母さんが地区の民生委員をやっている話になり、
ご近所を気にしていた訳がわかる・・・(^_^;)
夫と私、子供の事を聞かれ・・・、
子連れの再婚であること、娘は小4である事などを話すと
「そう・・・4年生なの・・・。ちゃんと夫婦で話はしたの
」と。
「夫からはすでに離婚を切り出されていますし、
「Y」さんとは、結婚するつもりのようですから・・・」
「それは、奥さんがそう思ってるだけじゃないの?
うちだって、離婚しました。はいそうですかって訳にはいかないし・・」
「ですね・・・(笑)
でも、二人がそのつもりでいる事は、事実ですから・・・」
そう言った時・・・・
夫の声がした。。。
*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆*:..。o○☆゚・:,。*:..。o○☆
私は「Y」がオープン当時から働いていたと聞いて、
多分、その頃・・・
かなり前からの関係であるような気がしました。
当時その店で、夫にものすごくアプローチしているスタッフがいる。
と、店はもちろん、夫の仕事関係者の中でも
有名な話があったので・・・
夫が私に話したこともあります。
次の店のオープン準備をしていた時に、
缶コーヒーを差し入れしてくれたスタッフがいて、
数が足りなかったから、半分あげたら
「間接キスだけどいいのっ
」と言われたと・・・
その時は、夫と一緒に
「間接キスなんて、若い娘はかわいいね」と言っていた私・・・
アホですね・・・
でも、信じていたから・・・
それもたぶん「Y」でしょう。
その時は、まだ関係はなかっただろうけど
無意識のうちに、夫にとって気になっていた・・・
だから、私に話した・・・
人は無意識に気になる人の話が増えるものだから・・・
何度か同じ名前の(今思えば間違いなく「Y」だったと思う)
スタッフから相談があると言われて、
食事をしなくちゃならないと夫が言っていた時期もありました。
まだ、若い子だから大変なんだと・・・
それが、関係を持つきっかけだったのだろうと、
今は思います。
不意打ちの訪問は、知らなかった事実を知ることになり、
違和感を感じていた「点の出来事」を「線」に繋いでくれました。
自分の性格を考えると、
知ることは納得することに繋がっているような気がします。
納得できれば、反省にも繋がっていく・・・
自分を振り返り見つめる事も・・・
バカな事だったかもしれないけど、
思い切った事をする勇気をくれた何かに・・・感謝
です。
この時何か思い切った行動をしなければ、
今の自分を取り戻した私はいなかったと思うから・・・
何かに・・・たぶん自分で選択してきた運命かな
ありがとう
・・・・
長文におつきあい頂いて感謝
です。
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