12月30日
天気 雨
明日で2023年も終わりという今日、
改めて倉庫の片付け清掃をして完全に仕事納め。
仕事場はちょっとした卓球場へ。
今月に入ってからは一度しか更新せずのこの記録、
とにかく今年はしんどかった。
収穫時から鳥の食害は勿論のこと、
小玉や強風による傷が多数なのは分かっていたけど、
それ以外にも病害虫被害果も想定以上に有って、
選果していても全然通常品以上の規格が出ない状況。
そんな自然環境に左右される原因以外にも、
ここ近年面積の増加に伴い必然的に増える収穫量、
ギリギリでやれてるとは思っていたけどやっぱりキャパオーバーなのかも。
手をかけるだけりんごの品質は良くなるし、
逆に手が回らなくなればその品質は落ちる。
今でも極端に大きな面積を持っているわけではないし、
元来単位面積あたりの最大効率を求めて多収量努めてきたところがある。
でも、
自信を持って美味しいりんごだけを届けようとなるとその行為は逆であり、
ある程度収量を制限しなければならないというところに改めて行き着いた。
収穫時期さえ間違えなければどうにかなってくれる、
確かにそうではあるが、
やはり着果量が多いと葉っぱの仕事が全ての果実に行き渡らない事もある。
分かってはいたけど、
これで飯を食うとなると、
やはり趣味ではなく商売となると欲も出てくる。
今年の選果時はそんなことを考えながら、
多くの反省をする時間になった。
十年以上もやってきて今更ながらではあるが、
外へ出てりんごと向き合う際には職人としてこだわりを持っているつもり、
とにかく良いもの(美味しい物)を届けるためにと、
でも経営を考える際にはどこかで妥協もしなくてはならない、
妥協点をどこに持っていくか改めて考えさせられた。
年が明ければまた新しい作が始まる、
来年度からは少し考え新たに取り組んでいこうと思う。
収穫を終えてからの1ヶ月、
何もしてない。
日々倉庫で選果、
そして荷造り。
今年も多くのお客様から注文を受け有り難い限り、
そして例年通りお待たせしてしまって本当に申し訳ない思い、
暮れのギリギリまで仕事してくれたスタッフ、
何とか今年の仕事を年内に片付けることができて色んな人に感謝しかない。