宮崎放浪記 ⑤大分ホーバーフェリー | マイレール日記

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変わりやすい天気にご用心ですね

大分駅で列車撮影後、もう東京に戻る時間となりました。

最後のお楽しみとしてとっておいたのが、大分空港に向かうホーバーフェリー。


ホーバーフェリーは大分基地から大分空港を約30分で結ぶホーバークラフトの事。


陸続きの空港バスは大分~大分空港で約1時間かかります。

ホーバーは半分の時間で済むわけですが、実際大分駅から大分基地までのアクセスバス、基地での待ち時間を加えると実はどっこいどっこいになってしまう。料金はホーバーの方が割高。

じゃあ何故存続するか。これは推測ですが、ホーバーは大分駅からの客はアテにしていないと思われます。大分基地は市街地から近いため、クルマで基地にやってくる方が多々いらっしゃった。そういう人からすると時間メリットが出てくるのかな、と思うのであります。


・・・私は単に乗ってみたい、という理由で大分駅から大分基地に向かいます。


↓大分駅前のアクセスバス乗り場。
鉄な自分と周りの人たち

看板は立派だけど、停留所に人が集まる気配が無い。

そしてアクセスバスが到着。


↓!!
鉄な自分と周りの人たち

大型マイクロバス!?

通常の路線バスより明らかにサイズダウンした、今風で言うコミュニティバスみたいなバスが滑り込んできた。

戸惑いつつも乗り込みます。乗客は私以外に4名ほど。


ホーバー基地までは15分。

ほぼノンストップで基地に到着しました。
鉄な自分と周りの人たち


ホーバークラフトは大昔、宇高連絡線で見たっきりでほぼ初心者の私。


やがてホーバーが乗り場に入船してくるのですが・・・


まずその爆音に驚く。ブーーーーーンとプロペラ音が鳴り響きます。


そして堂々とした船体もビックリ。空気を溜めている黒いスカートがホーバークラフトの証。
鉄な自分と周りの人たち


そして最後に驚く、というかワクワクするのが乗り場は陸、すぐ目の前は海、というシチュエーション。水陸両用のホーバーお手並み拝見、といったところ。
鉄な自分と周りの人たち


↓運転席。よくわからないけど船特有の計器が並んでいるっぽい。
鉄な自分と周りの人たち


定刻になるといきなり出発!・・・っちゅうか着水ーー!・・・っちゅうか厳密には着水していない(浮いている)。

ホーバーは周りの水を跳ね除けグングン速度を上げます。最高速度は75キロ。ほぼ最高速度のまま真っ直ぐに空港を目指します。


乗り心地ですが、この日は波が穏やかだったので、少々上下動が大きいバスに乗っている感じでした。


↓でも前方にフェリーが見えたりして・・・
鉄な自分と周りの人たち

フェリーの立ち去った所は波が立ちますが、そこをホーバーが通過するとえらく船体が上下動。海の上である事を再確認させられます。(それはそれで迫力があり1度や2度ならかなり面白いです。何回もあると恐らく気分が悪くなります(笑))


↓横の視界は逆光と水しぶきでよくわからず
鉄な自分と周りの人たち


そしてホーバーで最も面白い事が大分空港付近にあります。ホーバーでしか味わえない大ドリフト走行です。


大分空港側は陸地に上がってからS字クランクがあって、そこを抜けるのにクランクのだいぶ手前からホーバーが曲がる側(左)に旋回。前方展望はフェンスと木が横に流れている光景(右から左へ)が続く(笑)

そして曲がりきったかよくわからないまま船体は反対側へ180度旋回。今度は逆側のフェンス(空港領域)が横に流れる(左から右)。そして横に流れたままフェリー乗り場に近づき(進行方向左側)、最後さらに曲げて(右)フェリー乗り場にケツを向けて到着したのでした。


(あーー、言葉で表すより絶対に乗って頂いた方がスゴさがわかりますよーー。運転手さんのハンドルさばきも凄かった。)


そんなこんなでホーバーはおしまい。
鉄な自分と周りの人たち


そして私の旅も全て終わりました。

あっという間でしたが、得るものがたくさんありましたし、トラウマになりそうな貴重な体験も出来ました。

一応断りは入れたものの、行き先告げず、家族おいてきての放浪旅であり大手を振って言えない所ですが、この場を借りて、本当にありがとう!と密かに思うのでしたぁ。