秋の18切符で”リゾートしらかみ”に乗りに行く | 福助の街歩き

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春は桜、夏はホタル、秋は紅葉を。

青春18切符には秋が無いと思ってましたが、名前は違うけど秋の18切符に相当する割引切符があると知り使って見ようかと思いました。名前は「秋の乗り放題パス」、他の18切符と違うのは、3日分で3日連続で使わなければならないこと、複数人では使えないこと、使用期間が短いことです。料金は7850円なので、他の18切符と大きくは違いません。3日連続で使うということで、どこへ行くと有効に使えるか考え、友人が何度か行っていた五能線に乗ってみようと考えました。

1日目に秋田付近まで行き、2日目に秋田から能代に出て五能線に乗り、五所川原あたりでレンタカーを借りて、奥入瀬や乳頭温泉を通って盛岡に出て泊り、3日目に帰ってくるというコースです。

 切符の期間が10月22日までなので、まだ奥入瀬などの紅葉には早いかも知れませんが、10月19日、20日、21日で使うことにします。コースを何度か検討していると、秋田から五能線の特別快速”リゾートしらかみ”の1号秋田駅8時21分発に乗れば五所川原に12時9分に着き、そこでレンタカーを借りて奥入瀬などを下って来るのも可能と分かり、それを1つの目的にして計画を組み立てました。リゾートしらかみの指定券をナットで押さえ、指定券を受け取りがてら乗り放題パスを買いに行きました。乗り放題パスは日にちを指定して買うようになっていました。ここも他の18切符と違うのですね。

 さて、予定日が近づきホテルを探したところ、秋田市のホテルが安いと所が無いのが発覚、秋田付近で安く泊まれるところを探しましたが、なかなかいいところがなく、最終的に秋田まで1時間くらいかかるのですが、横手で1万円くらいの所があり、そこにしました。

また、五所川原からレンタカーで紅葉を見ながら盛岡まで出る方法ですが、当初は奥入瀬と乳頭温泉に寄って田沢湖駅でレンタカーを返し、盛岡に電車で出ることにしていましたが、田沢湖駅のレンタカー店舗が18時にしまるので18時までに田沢湖駅に着かなければならないのもきついコースと思っていました。その後、八幡平のアスピーテラインという道があり紅葉もキレイそうだしそこを通って盛岡に出れば盛岡のレンタカー店舗は20時まであいているので、そうしようと返却店舗を盛岡に変更しました。そうして練りに練った計画で秋の18切符を使う旅に臨みました。

しかし、実施日が近づくにしたがって”リゾートしらかみ”に乗り、レンタカーで南下する2日目の天気が悪くなり、とうとうその日だけ雨の天気予報になってしまいました。

 さて、旅行当日9時前に出発、渋谷でJRに入場、宇都宮で昼食に餃子でも食べようと思っていたのですが、あまりおなかが空かないので次の乗り継ぎ駅黒磯まで1本早く行って黒磯で前に行った洋館のカフェでランチを食べようと計画を変更しました。

黒磯で40分ほど時間を作り、カフェ・ド・グランボアは大正時代の銀行の建物を使ったカフェ、店内も大きな古時計や天井ファン、コーヒーメーカなどいい感じ、メニューも美味しいです。

いつも混んでいるのですが、今日は入れてデミグラスソースのかかったふわトロのオムライスを食べました。

黒磯を出て、新白河、郡山で乗り継ぎ、福島から奥羽本線に入り、米沢で乗り継いで山形。ここで25分程時間があるので、山形ラーメンかわかりませんが、駅前でラーメン餃子を食べました。

そして新庄で乗り換え、横手に21時39分に着きました。泊まったのは、プラザホテル横手アネックスというホテルで、1階の日帰り入浴施設にもなっている大浴場と7階の展望風呂が入れるということで、結構お値打ちでした。

 翌日、7時26分横手発の列車で秋田駅に行き、朝食にキリタンポの入った立ち食いそばを食べて、いよいよ”リゾートしらかみ”に乗車しました。「橅」という列車で4両編成、床や天井に木(橅?)が使ってあって暖色系のデザインの座席です。予約では海側の左側の席を予約したつもりでしたが、途中東能代から五能線に入ると、進行方向が変わるとのことで・・・えぇ!海側じゃないじゃん。

秋田から乗る人は多くなく、座席は7割くらい空いていました。天気は悪くなる一方でした。

能代で10分ほどの時間があり、能代はバスケットボールの街と言うことで、ホームでバスケットのフリースローを入れられたら記念品がもらえるイベントをしていました。自分も小学校の時バスケ部だったこともあり、何十年ぶりにやってみましたが見事に入りませんでした。

そこから五能線に入り、海岸沿いの景色になりました。座席は空いていたので左の座席に移って写真を撮っていましたが、車掌さんは黙認してくれました。しかし、天気は大雨で窓から海岸線を撮ろうとしても、窓の水滴に焦点が合ってしまい往生しました。十二湖駅でかなりの人が下りて、多くの人が乗ってきました。しかし、深浦でまた下りる人が多く、結局最初とあまり変わらす乗車率3割くらいでした。深浦から先では五能線のPR写真に出てくる褐色の海岸がありました。窓に焦点が合わないで海岸が撮れるようWebでカメラの取説を調べてマニュアルフォーカスで撮りました。

全体的な印象として天気が悪かったせいもあると思いますが、ここ以外は普通の海岸の景色かと思いました。鯵ヶ沢から海岸線を離れて内陸に入って行きます。この辺りから1号車のイベントスペース(一番前)で津軽三味線の実演がありました。自分は4号車だったのですが、満席だったら人が集まって見られなかったかも知れません。下車駅の五所川原が近づいてきたので、早々に席に戻って

準備しました。

五所川原に着きましたが、トヨタレンタカーはかなり遠いとのことで、タクシーで行き後で料金を返却してくれました。雨はあいかわらす降っていました。

レンタカーでまずは酸ヶ湯温泉を目指しました。ナビに従って進むと、一旦、高速に入り青森市内に入り、国道を奥入瀬方面に進みました。酸ヶ湯温泉に向かって登って行くと紅葉がだんだんキレイになって来て、酸ヶ湯温泉付近ではものすごくキレイな紅葉が見られました。酸ヶ湯温泉の駐車場に着き、少し下りて写真を撮ろうと思って外に出て温泉の建物に行くとちょうど立食い蕎麦屋がありました。店内と外向きの立ち食いの窓口がありました。ラッキーと思い蕎麦を頼み待っていると、なかなか出てきません。ジャンパーも着てこなかったし寒いです。中を見ると店内の注文をどんどんこなしています。20分程待っていましたが、ようやく店のおばさんと目が合い、不思議そうに声をかけられました。見事に忘れられていました。お詫びのしるしと大盛にしてくれましたが、寒かった。

ここで時間をとられましたが、奥入瀬に向かいました。途中、数年前に泊まった谷地温泉の入口がありちょこっと寄りました。ここも紅葉がキレイです。

奥入瀬に入りましたが、まだ紅葉は始まったという程度でした。明日から通行規制があるらしいですが、雨でもあり車は多くありませんでした。時間も無いのですが、所々で停めて写真を撮りました。

そして、急ぎ八幡平に向かいました。奥入瀬の終点の十和田湖沿いの道でも雨で、湖はけむっていました。もう4時くらいになっていましたが、八幡平に向かっていると「八幡平アスピーテライン17時から8時まで通行止」と出てきました。間に合わないとは思ったのですが、その脇の道が通れるのかと思い向かいました。もう周囲は真っ暗になってきて八幡平を通る意味がなくなってきました。

でも八幡平山頂への分岐まで行ってナビを見て一番近い道で盛岡に向おうと思い進みました。

山頂への分岐でスマホのナビを見ると、最短の道はアスピーテラインを通る道になっていました。

あきらめて田沢湖経由の一般道で行こうかと下りはじめましたが、その道だと結構時間ぎりぎりのようなので、停まってもう一度ナビを調べました。車のナビでは反対方向を指していたので、また山頂方面に戻り、向かいから来る車に声をかけて聞きました。やはりアスピーテラインが通行止めだと、田沢湖経由で一般道で行くか、八幡平の登り口まで戻り高速で行くかの2択しかないようでした。

結局、車のナビに従い元来た道を戻り、八幡平を下りて東北道に入る道で盛岡に向かいました。

雨の山道は結構不安でした。盛岡には結構早く18時半過ぎに着きました。ホテルは川の向こう側で結構駅から離れていました。途中、洋食屋さんでトンテキハンバーグを食べました。

 翌日、4時半に起きて5時8分の始発で帰路につきました。一ノ関、仙台、白石、福島、郡山、新白河、黒磯、宇都宮と乗り継ぎ、16時20分に渋谷でJRを下りました。途中、仙台で朝食の立ち食いソバ、昼食は黒磯駅前でパンを買ってベンチで食べました。

結局、秋の18切符を使いきるだけの旅になってしまったような気がします。電車に乗っているだけとはいえ、結構しんどい旅でした。

 ■黒磯のカフェ・ド・グランボアは大正時代の銀行の建物を使ったカフェ

オムライスセット

景色はいいが・・・

福島駅にて

米沢駅にて

山形駅前でラーメン。山形ラーメンなのかはわからない・・・

新庄駅にて

「のぞき」という駅。その手前に真室川音頭の「真室川」もあった。

横手に着きました

ホテルプラザアネックス横手。

プラザホテルは横手のコングロマリットかも・・

6時26分横手を出発

秋田駅で立ち食いソバの朝食。

ギバサとキリタンポ入りの蕎麦。ギバサは、とろろっぽい

リゾートしらかみ「橅」に乗ります

サロンは閉店だが

こちらはボックス席

能代駅ではフリースローのイベント

能代の”ねぶた”ですかね?

五能線に入り海岸線を走る

十二湖駅では、乗り降りが多い

深浦駅

その先の海岸は褐色の磯

津軽三味線がはじまった

五所川原で下車。

駅にあった立佞武多の模型。本物は凄いぞ・・・

酸ヶ湯に向かう

酸ヶ湯、紅葉真っ盛り

凄く待たされたが、すごく大盛になってる・・・

少し先にあった地獄沼沢

奥入瀬への分岐の手前、谷地温泉

奥入瀬に来ました。紅葉はもう少し先。

 

十和田湖はけむってる

盛岡では洋食を食べる

3日目、盛岡発、5時10分。始発で

結局、2日目だけが雨・・・

雨男と言われました・・・・・・・・・・