青春18切符で大谷観音へ | 福助の街歩き

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春は桜、夏はホタル、秋は紅葉を。

7月はあまり行きたいところもなく、やらなければならないこともありブログに書くのも久しぶりです。仕事も一段落したので、夏の青春18切符で宇都宮まで行って、残っている坂東33観音の一つ大谷観音に行くことにしました。

湘南新宿ラインで渋谷から宇都宮までで行き、宇都宮駅前から立岩行きのバスで約30分、大谷の辺りに来ると大谷石で作った倉庫などの建物が見られるようになります。大谷観音前でバスを降り、少し歩くと大谷観音があります。ここは木曜日が閉館(?)で、何度か来たけれど入れないでいました。岩山を背負った赤い門をくぐり、拝観料を払って境内に入ると、岩の下に潜り込んだように本堂の建物があります。本堂に入ると右の岩壁に彫られたご本尊の千手観音が目の前に現れます。目線の上に高さ4mの摩崖仏、たくさんの手が円を描いているような感じです。平安時代の日本最古の摩崖仏だそうで、もともとは金箔が張られていいたそうです。次の部屋に進むと、大きな釈迦三尊、小さな薬師三尊、大きな阿弥陀三尊の3組の摩崖仏が岩壁に彫られています。

国東半島の摩崖仏を見てから始まった石仏好きの福助の中でも1、2を争う素晴らしい石仏ですね。

 この部屋を出ると、その先に池があります。池の中の弁天堂の両側、池の縁に白く彩色された蛇の像がありました。一つの目的である御朱印を受け取り、外に出ます。少し先から車道を右に、岩壁の間を通る道を入り岩壁の向こう側に出ると、平和観音が聳える岩壁があります。途中に腰掛けていたさっき大谷観音の中であった母娘連れの人に、白蛇に触ったか聞かれました。ああ、あれは触ると縁起がいいものだったんだ。

 平和観音は、高さ27mの大きな観音像です。腰から下は岩壁に彫られていますが、その上は青空を背景に聳えています。今来た道は裏から回る道で、正面の参道には幾つかの奇岩があり、石の土産屋さんとピザとパンが食べられるカフェがありました。なかなかオシャレなカフェなので、パンを買ってコーヒーを飲みました。

 その後、元の道を戻り、大谷観音前を通り、バス通りをその先の大谷資料館に向かいました。大谷資料館は大谷石の採石場跡で地下の大ホールになっている人気スポットです。

天気は良く暑さは最高でしたが、駐車場から入口に向かう道の間でもどこからか恐ろしく冷たい冷気が来ました。入口の小さな建物から地下空間に下りて行く道はまさに奈落の底に入って行く感じです。気温は急激に下がり、半袖ではまさに寒く、いきなり冷蔵庫に入れられたようです。

地下空間は薄暗くライトアップされていますがが、所々に地上に通じている小さな穴があり、そこから太陽光が差し込んでいます。緩い斜面を明るい方を目指して登っていく見学者の列はなぜか黄泉の国から天国へ向かう人々のようです。一回りしてまた地上への急階段を登って行くと、急激に温度が上がります。地上に出て、愛の泉の前のベンチでさっき買った冷やしパンを食べました。

ここを出て、バス停に向かうとまだ次のバスまで30分以上あるので、終点の立岩まで何かありそうなので歩くことにしました。次のバス停立岩入口には、立岩という名っぽい縦長の岩がありました。終点の立岩はあとバス停一つと思い更にのんびり歩いていくと、なかなかバス停がなくようやくあったバス停は何か違う名前になっていました。道を間違ったのかと誰かに聞こうと思ったら、なぜかお店のように家の掃き出しに外に向かって机を置いて何かしているおばあちゃんの姿が見えました。ほかに聞く人もいないので近づいて聞いてみると、終点の立岩はもう少し先とのことでした。それにしても、御店番をしているみたいでした。部屋の中もいろいろな額が飾ってあって本当に御店番をしているように見えましたが、レゴを作っていたのでしょうか?

さて、更に奥に進みましたが、一向にバス停が見つかりません。やがてパンフレットに出ていた採石場の入口がありましたが、今日は休みみたいです。まだバス停が無いのでその先に行き、美容院があり人がいたので聞いてみると、行き過ぎたみたいでした。採石場の少し手前に小さな広場がありバス停はそこにあったんですね。バスの時間が迫っているようだったので、こばしりで停まっていたバスに乗りました。もちろんお客は自分だけでした。またバスに乗り宇都宮駅に戻りました。

せっかく宇都宮に来たのだから、餃子を食べることにしました。駅ビルの中に宇都宮みんみんのバルがあったので、水餃子と焼き餃子を食べました。時間が中途半端であまり空腹ではなかったのが残念でした。そして、また18切符で上野・東京ラインにのり赤羽乗り換えで帰りました。

■青春18切符で宇都宮まで、そこからバスで大谷へ

大谷観音前下車、大谷石づくりの建物は多い

大谷観音に来ました。3度目でようやく入ります。

大岩の下に潜り込んだように建つ本堂

ご本尊の千手観音の摩崖仏。

※撮影禁止なので資料館のビデオ画像から

この次の部屋には3尊像の摩崖仏が3セットありました。

その先の庭園の池

池の中央の弁天堂とその下に白蛇の姿

これは触ると縁起が良くなると後で聞きました。

大谷観音の入口少し先を右に入ると、平和観音のある公園に出ます

平和観音は27m

表の参道沿いにある、天狗の投げ石

オシャレなカフェでパンの昼食

また大谷観音の前を通り先に行きます

先を進むと、その先に大谷資料館があります

大谷資料館の駐車場から入口までのアプローチを進むと、

所々から凄い冷気が流れてきます

大谷資料館の入口に来ました

奈落の底に下りて行きます。ものすごい冷気です

帰りの坂は、天国へ向かう道??

所々に地上に通じる窓がある・・・

地上への階段

その途中に見える地上の世界・・・

バスの終点立岩に向かいます。

バス停立岩入口付近。これが立岩かな??

バス停がわからず道を聞いたおばあちゃん

お店を出しているように、外に向かって机を出していました

採石場の案内板。立岩のバス停はもうすぐ?

結果的には、バス停はこの手前だった・・・

採石場は休みだったようです。

宇都宮に戻り、

駅ビルの宇都宮みんみんで餃子を食べて帰りました

18切符、次はどこに行こうか?