『明治・大正・昭和戦前期の宮廷服』展の図録② | たくのブログ

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心に移りゆくよしなし事を、そこはかとなく書き綴ってます★♪

やっぱり、女子大礼服が見ていて楽しいですよね~



御大礼服(マント・ド・クール) 明治天皇の皇后(昭憲皇太后)着用 明治20年代後半

ボディとトレーンには緋色のビロード、スカートには白いサテンを使い、
それぞれに菊花を刺繍しているという、ホントに超豪華なドレスです


これだけのものを仕上げるのに何十時間掛かるのでしょう・・・・・


スカートは、後ろに襞が付いていて裾が長くとられています。



このドレスは腰にトレーンを付けるタイプになっています。
トレーンの長さは390センチ、幅240センチあるそう。

流石に、これでは自分一人では歩けませんよね~

まあ、だから御裳捧持者が居るワケですけど💦




”トレーンを付けるとマント・ド・クールで、外すとローブ・デコルテ”
と、いうことらしいですけど、そんな簡単なことだったんですか

洋装、っていいますか、ドレス・コードは奥が深いものなんですね~…。


御中礼服(ローブ・デコルテ) 明治天皇の皇后(昭憲皇太后)着用 明治20年代初め

こちらのドレスは、羽根をリボンで束ねた文様のシルク生地が特徴です。
フランスのリヨンで製作された生地を使って製作したドレスだそうです。


1889(明治22)年に執り行われた、大日本帝国憲法発布式で
昭憲皇太后がお召しになっていた、と伝えられているドレスです。

御通常礼服(ローブ・モンタント) 明治天皇の皇后(昭憲皇太后)着用

白デシン地にチュールやレースを組み合わせて、
菊花や菊折枝文様を白い糸で刺繍したものです。


ビーズ刺繍や白糸刺繍で菊の文様が施されています。
ピンタックやルーシュと呼ばれる襞飾りも素敵です

1909(明治42)年の観菊御宴 明治天皇の後ろの赤いドレス姿が昭憲皇太后

観菊御宴の席なんかに、相応しいデザインだと思います。

ヴィジティング・ドレス 明治天皇の皇后(昭憲皇太后)着用 明治40年代

こちらは日常でお召しになっていたであろうドレス。

う~ん、コレが普段着だなんて昔はスゴいですよね~
見る分には、とてもキレイだな~って思いますけど

朝香宮允子妃着用 昭和時代初め

アール・デコスタイルのドレスもモダンで素敵だと思いますけどね~

個人的には昭憲皇太后がお召しだったドレスが素敵と思いました