職務質問されそうになる
地元に焼き鳥屋がオープンしたので、車で買いに出掛けた。
『どれでも1本70円』という格安のお店なので、
豚バラ、皮、砂ずりなど、15本ぐらい買う。
焼き鳥は、今晩の食卓に並べるために買ったので、
「家に持って帰るまでは食べんぞ」と心に決めていた。
でも、帰路の途中、車の中で香ばしい匂いが充満していて、
育ち盛りの番長を誘惑する。
ゴクリ・・・ 「今すぐに食べたい・・・」
「いやいや、いま食べちゃいかん。家族と一緒に食べるんや」
と、自分に言い聞かせる。
だがしかし、食いしん坊の番長は、ついに我慢ができなくなって、
「それじゃ、匂いだけでも」と、赤信号で停車した時に、
焼き鳥が入ったビニール袋を鼻と口に押し当てて、
「スーハー、スーハー」と、匂いを吸引した。
「た、たまらんばい!」
その姿は、まるでシンナーを吸っている不良中年のようであった。
しばらく、スーハーしながら、幸せな気分に浸り、
フッと隣の車に目をやった。
ビクッ!
なんと、隣の車はパトカーではないか!!
パトカーの助手席に乗っていた警察官が、怪しむような目つきで
番長のほうを見てらっしゃる。
「やべっ!」
ビニール袋を口元から離し、パトカーから目をそらした。
久し振りに心臓がドキドキする。
もしも警察官から職務質問されたら、「焼き鳥の匂いを嗅いでました」
と答えなければならん。そんな恥ずかしい思いはしたくない。
最悪の展開を想像しとったけども、信号が青に変わると、
警察官はこちらをジロジロ見ながらも、スーッと何処かへ行ってしまった。
いや~ びびった。びびった。
そんな苦労をして家に持ち帰った焼き鳥を、
今晩は家族で美味しくいただきました。
そして、今晩はもう一品。
ブラジル名物のフェジョアーダ(豆の煮込み料理)を食卓に並べた!
写真で見ると、ちょっとグロいんだが、
これはブラジル風のカレーライスといった感じで、
美味しい食べ物なんよ。
番長の大好物さ。
さて、お腹もいっぱいになったことだし、寝るとするか。
食べるの大好き、ぶらじる番長!
