道具 | 田窪一世 独白ノート

田窪一世 独白ノート

ブログを再開することにしました。
舞台のこと、世の中のこと、心の中のこと、綴っていきます。

 

大工にとって一番必要なものは、腕ではなく「道具」だとある高名な宮大工さんがおっしゃっていました。だから「良く切れるようにノミを毎日砥いでおけ」と。

 

そう言えばこんなことを思い出しました。高校生のとき、新聞部の先輩にくっついて書道部の取材に行ったことがありました。「書いてみますか?」と書道部員に勧められ、その人の筆を借りて適当に書いてみたところ、自分にしてはびっくりするくらい綺麗な文字を書くことが出来ました。それまで自分が使用していた筆と比べると雲泥の差で実に滑らかな書き心地だったのです。

 

例えばカメラなんかでもスマホに付いているカメラよりもちゃんとしたデジタルカメラの方が腕に関係なく数段上の写真が撮れます。そのカメラのレンズがカールツアイスだったりすると更に上の映りになります。

 

さて、俳優にとっての良い「道具」とは、いったい何なのでしょうか。

 

 

 

▶︎鎌倉