冬になって日照時間が短くなると誰でも気分が暗くなります。
これはSAD( Seasonal Affective Disorder)
季節性感情障害という現象なのです。
これがひどくなると鬱病などになってしまいます。
これに対する治療として、
日光が役立つだろうということは昔からわかっていました。
鬱病に関しては専用の、
明るい部屋に入るという治療法があったほどです。
日光がなぜ鬱病治療に役立つかというと、
これにより脳の中のセロトニンという、
幸せホルモンを作るのに役立つからです。
ただこの光の部屋の場合は、
1日1時間くらい入らないといけません。
ところが最近iPotのような機械に、
イヤホンのようなものがついていて、
そのイヤホンの先から耳に直接光を当てることで、
治療出来るというものが開発されました。
これだと1日8分から12分使用するだけで、
約9割気分障害が治癒したという結果が出ました。
これまで光が入ってくるのは、
目からだとばかり思われていましたが、
実は脳の中の目とは関係ない18箇所の部分が、
光に反応するということがわかってきました。
つまり耳からも脳の中に、
光が届いているというわけなのです。
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