緒形拳さんが「漁影の群れ」という映画を撮ったとき、
撮影が始まる一ヶ月前から、
撮影場所である下北半島の大間に入り、
地元の漁師さんの手伝いをしながら、
一緒に暮らしたんだそうです。
土地の空気に馴染むことが、
リアリティに繋がるということを、
実践してみせてくれた日本が誇る名優です。
30年ほど昔「砂の器」という映画が封切られました。
その映画に緒形拳さんが小さな役で出演されてました。
島根県の田舎の巡査役です。
映画館に一緒に見に行った島根県出身の友達が、
見終わったあと言いました。
「緒形拳の島根弁は完璧だった」と。
▶︎みりん