とにかく芸能的なことに触れたくて、
市民会館に舞台を見に行きました。
たまたま見たのが劇団民芸の、
「にんじん」という舞台でした。
それまで舞台というと実家の映画館にやって来ていた、
旅回りの一座の大衆演劇しか、
見たことがありませんでしたから、
まずその大がかりな装置に度肝を抜かれました。
そして俳優さんたちの、
なんだか文化の香りがするような演技にも、
魅せられてしまいました。
しかも映画と違って俳優さんたちは、
けっして美男美女ではありません。
(失礼なこと言ってすみません)
これなら自分にだって出来るんじゃないか。
(身の程知らずですみません)
「よし、新劇俳優を目指そう!」
(まったくもってすみません)
なんだか自分の人生に光明が射して来たような気分でした。
▶︎近景