ジェームズ・リプトン「「アメリカン・ギャングスター」の、
刑事役を得た経緯は?」
ジョシュ・ブローリン「まだ前の映画の撮影中だったんだが、
オーディションのために6つのシーンを撮って、
すぐ送るように言われた。
朝6時から1時間で台詞を覚え、
映画監督志望だった僕の付き人に撮影を頼んだ。
8時から10時まで撮影して11時には発送した」
リプトン「すごい」
ブローリン「翌日、リドリーのもとに」
リプトン「リドリーとは?」
ブローリン「リドリー・スコット」
リプトン「監督ですね。以前、トム・ハンクスと、
デンゼル・ワシントンの話を。共演の感想は?」
ブローリン「デンゼルは完全に役になりきっていて、
僕を打ちのめす勢いだった。
あれほど緊迫した撮影は初めてだったよ。
彼は相手の心の中まですべてお見通しなんだ。
しかも相手の心に入り込んでかき回す。
その感覚がたまらなく好きでね。
最終的にはお互い刺激し合うことが出来た。
あれは最高の経験だったよ」
リプトン「聞くことは大切?」
ブローリン「何よりも大切だ。
相手の台詞を聞いてこそ自由に演じられる。
家ではとことん練習する。ドアノブを相手にね。
窓や歯ブラシ相手にも。
そうして役をつかんでおくんだ。ゴルフと同じさ。
何度も何度も練習して技術をたたき込んで、
いざボールを打つ時は頭を空っぽにする。それと同じだ」
★アクターズスタジオ・インタビューより。
とても啓発されます。