よく犬や猫が自分の死期を悟ると、
人目につかないところへ行って静かに死ぬという話を聞きます。
しかし、犬も猫も実は、
自分が死ぬなんてことはわかっていないんだそうです。
彼らはただ自分の体が弱ってきたなと感じると、
敵から身を守るために、
出来るだけ単独でいられる場所を探しているだけなのです。
自分がいつか死ぬことを知っているのは人間だけです。
動物たちが意識しているのは「今」だけ。
しかし人間だけが脳の発達によって、
過去と未来という概念を知るようになります。
そして気がついてしまうのです。
自分もいつかは死ぬんだということを。
そうして人間は「不安を」抱えるようになります。