さて、ここ10年くらいツーリングカーをメインにラジコンをやって来て…つい最近、F1を始めました。
と、言っても…全くやった事が無い訳ではなく、20年くらい前の第一次F1ブームの頃はF1をやっていたし、その頃はトゥエルブもやってました。

まぁ~その頃から較べると変わった所も多く、ほぼゼロからのスタートですね。

F1をやっている人には「今さらそんな事?」と思われるかも知れませんが…新たにF1を始めて思った事を少し書こうかと思います。

まず、グリップ剤が使えない232サーキットで如何にリヤグリップを確保するかって事。
ここ二年、計測係でF1クラスのレースをコースサイドから観ていて…アンダー傾向のクルマを見た事がありません。
ほぼ全てのクルマが巻き気味もしくは巻き巻き。
この時、客観的に見ていて…多少アンダーでも巻かないクルマが作れたらかなり上位に行けるんぢゃないかなぁ~と思いました。

巻くと言っても進入で巻くクルマは稀で…だいたいはコーナー中盤から出口でスロットルを開けた瞬間に巻く感じです。
これはブラシレスの出力特性からしても仕方ないかなぁ~と。
ブラシレスはアクセルを開けた瞬間から最大トルクが発生する感じなのでリヤ二輪だけで駆動するF1ではパワーを受け止めきれず滑るのは仕方ないのかもしれません。
ブラシモーターであればある程度回すとトルクが出るので、ブラシモーターの方がガンガン握って行けるかも知れませんが…絶対的な速さ、燃費、メンテナンス性で考えると…ブラシレスですよね。
そこを踏まえて僕は比較的回転型でトルクの弱めのモーターを積みました。

あと、リヤタイヤ。昔は接着・整形済タイヤなんてほとんど無かったんで自分で組んでいました。
昔は接着って言ったら薄い両面テープで組むのがスタンダードだったので、今回も同じように作りました。
昔は何も思いませんでしたが、今回思ったのは、接着ってコレでいいのか?って事。
ショルダー部を手で押すと簡単に接着面がめくれます。
ツーリングカーでタイヤの接着が剥がれるとかなり不安定な挙動になります。
4WDのツーリングカーでもそうなるなら…F1だとリヤ二輪駆動なんで更に不安定になるのは必至でしょう。
で、接着・整形済みのタイヤを見るとホイールとタイヤは接着剤でガッチリ接着されていて、ショルダー部を手で押しても剥がれません。
使い較べてみると…若干ですが、接着・整形済みの方が巻きが少なく、クルマが安定する気がします。
ただ、僕も限られたお小遣いの中で活動しているので…練習では自分で組んだタイヤ、レースの時は接着済みのタイヤを使うようにしています。

そして次に気になったのはフロント周り。

232サーキットで皆のクルマを見せてもらった所、ステアリングのタイロッドが超「ハ」の字になってるクルマがほとんど。
これはたぶん今のF1のトレンドだと思います。現にプラズマフォーミュラも取説通りに組むとそうなります。
グリップ剤を使うの前提でコーナー中盤から後半にかけてより曲がるのを狙っての「ハ」かな?っと。

でもグリップ剤を使わないとなると…↑でも書いたようにコーナー中盤から後半にかけてはリヤタイヤが滑り出して巻き込む挙動が出るので、ステアリングタイロッドが「ハ」だと更に巻き込みに拍車がかかるような気がします。
とりあえず自分のプラズマフォーミュラは最初の頃は「ハ」でしたが徐々に並行「一」になり、今は若干「\ /」バンザイになってます。

また、プラズマフォーミュラはキャスター角もいぢれるので、キャスター角を減らして後半の曲がりを弱めています。

自分のプラズマフォーミュラは周りのF1と較べるとかなり独自のセッティングになってますが…今後もスタンダードにとらわれずに独自路線を進んで行こうかなぁ~と。