さてさて、先日の2010 232GP Round.1に参加された皆さんお疲れ様
 でした。

  自分はと言うと…一応オープンクラスで1位でしたが…完全に

       「レースに勝って勝負に負けた」
 
 レースでした。
 
  レースのあった週は仕事が遅番で、土曜日の「夜と朝の間に」帰宅して…
 土曜日は午前中に練習&メンテを済まし、午後から用事を片づけ…予定通りなら9時くらいに
 就寝し、レースに備えるつもりでしたが…予定通り行かないのが人生って事で、結局34時間
 起きてて6時間くらい寝ただけだったのでレース当日はかなり自分自身のコンディションが
 悪かったです。

  こんな日は必ず頭痛が起きるので…バファリンを携帯し、リポ○タンDを飲んでレースに
 向かいました。

  案の定、レースが始まる直前くらいから頭痛が起きて昼休みくらいまで超ブルーでしたね。

   オープンクラスは予選1ヒート目で無難なタイムを出せたので一安心でしたが…
  好敵手(と勝手に思っている)カコレーゼ氏がメチャメチャ速いタイムを叩き出して
  ました。

   セッティングの出ている416WEを使って自分のコンディションがかなり良い状態でも
  がっぷり四つの勝負が出来るかどうか… 

   ましてやフォトンはセッティングは安パイで妥協してて自分の調子はイマイチでは…
  勝負どころかついても行けないでしょう…

   2ヒート目はタイムアップは目指さず…巻くセッティングで我慢の走りの実戦トレーニ
  ングをしました。←良い子は真似しちゃだめですよ。

   走っている人達に道を譲りつつ、クリアラップを取れそうな周は本気で攻めて…の繰り返し
  でだいぶフォトンの練習になりました。
   
   オープンクラスのパワーになるとちょっとタイヤがタレてくるとかなりナーバスな動きを
  するので…毎回レースの時は1ヒート目で弱アンダーくらいのセットで無難にタイムを出し、
  2ヒート目はオーバーステア気味のセットでタイヤがタレた時を想定して我慢の走りをする
  のがだいたいいつものパターンです。

   予選が終わって…予選2番手と。しかしPPのカコレーゼ氏はタイムで見たら
  遙かに速い。
   たぶん頭が痛い状態だったら何も考えなかったと思いますが、この頃にはバファリンが
  効いてきて頭がスッキリしていたので…少し冷静に考えました。

   予選を見ていてカコレーゼ氏はレース前半は割とペースを押さえ気味で中盤~後半に
  かけて一気にペースを上げてくる感じでした。

   対してオラは先行逃げ切りタイプ…

   ここで、脳内シュミレーション開始…←だいたいイスに座ってポ~っとしてるときは
  脳内シュミレーション(妄想)中です。

  ~脳内シュミレーション~

   スタート直後、まずはオラが後の事は考えず界王拳10倍。超ハイペースでカコレーゼ氏
  をプッシュ。

  パターン①ミスもしくはスキを突いて前に出る
  パターン②プッシュにも全く動じないのでヒタヒタとどこまでも追走
  パターン③オラが焦って自爆

   ①なら可能な限り前半でマージンを稼ぎ…後半は…成るように成れ…
   ②ならたぶん後半チギられるから…2位を死守
   ③なら好敵手(と勝手に思っている)S浦氏と2位争いかなぁ~

  ~脳内シュミレーション終わり~

   先行するクルマをプッシュするのは同志モチノビッチ大佐との練習で死ぬほどやっている
  &やられているので…戦略としてはスタートしたらタイヤの摩耗を度外視して超接近して
  限界プッシュする…という結論に。

   ちなみにモチノビッチ大佐と練習すると車間1~2mの超接近バトルがスタート直後
  からバッテリーたれるまでずっと続くので…テールトゥノーズの寸止めプッシュは
  結構得意だったりする。

   
   決勝始まる直前に前方にカコレーゼ氏、後方にS浦氏…このシチュエーションは
  …「機動戦士Zガンダム」の第50話でクワトロ大尉(シャア)とシロッコとハマーンの
  三つどもえの戦いとそっくりだぁ~なんて考えてたら…スタート

   最初の1~3コーナーでカコレーゼ氏のペースを確認し、予選と同じ感じだと確認。
  ここは…「男だったら行くしかない!!」と界王拳10倍。

   が、1周目の最終コーナーでそれは起きました。

   ストレートはオラの方がカコレーゼ氏より若干速いので…まずは最終コーナーを
  立ち上がったらストレートで差を詰めようと…アクセルをワイドオープン。

   するとどうでしょう…若干の焦りがあったか…完全にコーナーを抜ける前に
  アクセルを開けてしまったのでズルズルとアウト側に膨らんで行き…
  
   ストレート入り口の外側の壁に接触…

   この瞬間に「完全に終わった…パターン③や」と思ったんですが…
  その刹那、ふと頭をよぎったのは…またもや「機動戦士Zガンダム」
  の第50話での師匠・シャア大佐(Zの時はクワトロ大尉)の名言でした。
  
   シロッコとハマーン、超エース級のパイロット2人を相手に片腕、片足を
  吹っ飛ばされて小破した百式で追いつめられ…誰しもがクワトロの「死」を
  覚悟したその時、「まだだ、まだ終わらんよ!」そう言ってクワトロは諦めず
  戦い、活路を見いだしたのです。
イメージ 1

   そうだ。師匠に比べたらオラの今の状況なんて…まだレース始まって15秒
  位しかたってないし、全然たいした事ないじゃんって。

   気を取り直してと言うか…壁にヒットして差が開いて…師匠を思いだして…
  逆にちょっとテンションも上がって追撃モードに。

   とりあえずトリムがずれて真っ直ぐ走らない程度で後はダメージも無さそう。
  オープンのスピードではストレートでトリムを1コマ動かすのが精一杯なので
  しばらく我慢しながら毎周ストレートで1コマトリムを直します。

   あと1~2周でトリムのズレも直りそうだぁと思った時、前方で転倒している
  クルマを発見。

   なんと…トップを独走していたカコレーゼ氏じゃないですか。ここで前に出て
  あとは必死に逃げます。何せカコレーゼ氏は後半ペースを上げてくるので。

   レース中盤を過ぎた頃、オラのクルマから加速時に「バリバリ」っと異音が
  してます。どうやらじんわりアクセルを開ければ鳴らないみたい。ここは…他の
  人たちに気づかれないように…ペースをなるべく落とさないように走らせる事に。

   すると…カコレーゼ氏が再びミスって…また少し差が広がり…後は差を見ながら
  クルマをいたわって…無事にゴール。


   しかし、タイム的には予選でカコレーゼ氏が出したタイムにはほど遠く…1位を
  獲ったではなく…拾ったという感じです。


   とりあえず…次のレースも遅番明けにレースなので、ちゃんと睡眠をとって
  自分のコンディションを整える事と、フォトンをもう1歩安全マージンを削った
  攻撃的なセッティングに仕上げる事が次のレースまでの課題ですね。

   早速練習のために3月末に有給を申請しました。