AUS編エアハイウェイその③ 『デッド オア アライブ!』 | 世界のキモタク大冒険!

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恥ずかしがらずにワールドワイドな伝説作りに
取り組むことを誓います!
皆さん笑ってやってください!




ほとんど忘れてた高校英語でオーストラリア横断ヒッチハイクに挑戦したオレ


パースを出発してから1週間以上が経過していた



現在地は西オーストラリア州のエアハイウェイ


果たして東海岸までたどり着くことができるのだろうか?




         ↑
この時点で大体5分の1ってところ




灼熱のアウトバックで路頭に迷っていたオレは


リチャードに再び乗せてもらうのだが


日本人ロンゲ野郎が言っていた言葉の意味が


次第に明らかになっていった・・・








1度目の(車の)クールダウン の後


1時間ほど走ると


再び道を外れるリチャードの車

オレは「今度は何だ?」とたずねると

リチャードはルックアウト(見晴し台)に来たと言う






「スゲー!」




丘を登るとそこにはアウトバックが


果てしなく続く 景色が広がっていた



           ↑
写真だとわかりづらいんだけど ケタ違いな壮観さ




   ↑
気ん持ちいい~♡




    ↑
「リチャードでかした! 

 お前はやれば出来る人間だ

(しめしめ こいつは素晴らしい用心棒だ)」





「イエッサー!!!」 BY利血夜亜怒








つうワケで2度目のクールダウンを終えて再出発!





太陽の高度が上がってくると


照りつける日射で


道路の先に『逃げ水』と呼ばれる蜃気楼が出てきた







進めば進むほど過酷さが増していく










轢かれたカンガルーの死骸も半分 『粉』になっていた







お天道様が頂点に達した頃 

車を再び測道に止めて


口を開くリチャード

そして お決まりの一言

「クールダウンだ」







?!ってオイ!


体感気温が40℃以上あるぜ


車のクーラーが壊れてるんだから


こんな場所じゃ干やがっちゃうよ、、、






     ↑
空の青が美しすぎる




空が美しい反面

急な日焼けと 汗についた砂で

オレはどんどん汚くなっていった


 






あち~、、、



決していいペースでないが

確実に車は進んでいく




すると 地平線に白い蜃気楼が現れた




    ↑
何なんだこれは いったい何が浮いてるんだ?




        ↑
今度はチャリンコで横断している命知らずが






そして しばらくすると また 横道に逸れる





リチャードはオレに

その日の目標地点は地図を見ながら 説明するのに


立ち寄る場所について

何も言わずにいきなり進む


まあ これは10歩譲って 目をつぶっておこう




しかし 

オレが一番恐れていることが 遭難である


ハイウェイ自体も交通量が極端に少ないのだが


測道に入るとそこを走る車は皆無




もし ここでオーバーヒートしたら? 路肩に落ちたら??


完全に遭難することになる、




もちろん携帯は圏外だし


助けを呼ぼうにも 狼煙をあげようにも 周りに誰もいない


オマケに2人の水や食料も少なくなってきている



道を外れる度にオレは緊張し


それがストレスになり



だんだんウザッたくなっていた




横道に入ってしばらくすると

白い砂丘が見えてきた


    ↑
これが蜃気楼で浮かんでいた白い物体の正体




すると

砂の狭間に遺跡の跡のようなものが佇んでいた





これは

オールドテレグラムステーション(旧電信局)跡







この土地はユークラと言い

アボリジナルの言葉 「金星」に由来している







かつてこのユークラ電信局は

西オーストラリアと南オーストラリアを結ぶモールス信号による情報交換の

重要な基地局であった







1877年の完成の後

電信局オペレーター、開拓者が100人ほど移住していたのだが


その約20年後 ウサギの持ち込んだ疫病により

この土地は放棄された







今では地元の人気(って書いてあった笑)スポットになっているという









砂丘に登るとなんと海が見えてきた


「うぉおおおお!海だ!!!」



つまり内陸の道から海岸線に変わった!


オーストラリア内陸部の行程が終わったのだ!




オレは海岸線の方が


海風もあるし

気候も違うだろうし 


この暑さから抜けられるのではないかと


淡い期待を持ってしまっていた







そして我に返りハッとする



アレっ?

リチャードが いないぞ??





車の方に目をやると

リチャードは全速力で車の方に向かって走っている


オレは目を疑いながら とっさに思った


置いてかれる と・・・、








ヤバい、、、やられた(汗)




殺される、





オレは必死な形相で全速力で

車に向かって走りだしていた、














つづく!

















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