AUS編ノースマンその① 『A・J・H・S(オートマチック慈愛ヒッチハイクシステム)』 | 世界のキモタク大冒険!

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恥ずかしがらずにワールドワイドな伝説作りに
取り組むことを誓います!
皆さん笑ってやってください!





出発の日


カルグーリバックパッカーは

静かな朝を迎えていた


労働者は朝早く仕事に向かっていて

少し寂しいけど







みんなに送られるってのも気が引けるし


これはこれでいっかなって思っていた



といっても 

一番仲のよかった 韓国人3バカトリオ に挨拶をしにいった

その日は3人とも休日で爆睡してたんだけど


右の彼がもう2人を起こして

わざわざ見送りに来てくれた








とっても嬉しかった


国際アルコール会議楽しかったぜ!


最後それぞれと握手をしながら泣きそうになった






よし!

元気にヒッチハイク再開



バスが走ってるんだか ないんだかわからないので


大変だけど街外れまで歩くことに







その時 俺はヒッチハイクについて ある作戦 を思いついた



仮に街の中心でヒッチハイクを始めると


相手の車は四方八方あらゆる方向に移動するため


オレの進みたい方向に行く車と出会う可能性は大分低い



そこで町外れの進みたい方向の幹線道路に向かうのだが


30キロオーバーの荷物を背負い町外れに行くまでの間は


車にサインを送るのが難しい



なぜならターゲットの車はオレと同じ方向に進むからだ


つまり後ろから前に向かって進むのである




そこでオレが編み出した作戦


それは


バックパックにサインボード(行き先表示の紙)を

括り付けるということ




    ↑
こんな感じ(行き先はこの時とは違うよ)




そしてこの時重要なのが (実際キツいんだけど、)

なるべくキツそうに歩く




そう、親指を掲げなくても

ドライバーの感情に訴えて
止まらせる作戦




その名も

AJHS
(オートマチック慈愛ヒッチハイクシステム)

を発動させたのである






ごほっごほっ、失礼 話題がずれた


話を街外れに向かって歩くところに戻す



次の行き先をノースマンに定め


早速マジックペンで画用紙に NORSEMAN と記した


  
   ↑

青線・・・来た道
オレンジ・・・今回のヒッチハイクの行程
緑点線・・・次回の道






歩き始めるところ約30分


街の中で1台の車が止まった


近所のオバちゃんがヒッチハイクポイントまで連れて行ってくれるという




ケッケッケっ

ひっかかったな、



早速AJHS1本釣りだ!






降り立った場所はトラックターミナル(ガソリンスタンド?)







またロードトレインに乗りたいぜ






乾いた大地、刺すような日差し


久しぶりに五感が研ぎすまされていく






2時間後・・・、




止まった!!!





ウィルスミス風のニイちゃんは



サングラスを外すと・・・







かわいい顔をしていた!





ニイちゃんは友達ん家に行く道中 オレを乗せてくれた






んな感じで2時間ほど進んでお別れし







再びヒッチハイク

今度は30分ほどで成功




映画デスペラードの悪役にいそうな兄ちゃん


サングラスを外すと・・・





かわいい顔をしていた!





かなりいいペースだ

半日でノースマンに着けるぜ♪






このデスペラードのニイちゃんはオレの事情を聞くと

羨ましそうに語った



デスペラード
  「実はオレ、西オーストラリア州を一度も出たことがないんだ
   外国どころか シドニーもメルボルンも行ったことがない」


オレ「そうなの?なんで??」

デス「農家の仕事が忙しくてまとまった時間がとれないんだ、」

オレ「そっか、大変だね」

デス「だけどこんな田舎で旅人(オレのこと)に出会って嬉しい
   勇気をだして初めてヒッチハイカーを乗せたんだけどね♪笑」


オレ 「ありがとう!オレも嬉しいさ♪」


ちと かわいそうな感じもした




んで 1時間ほど進むと


巨大な湖群が見えてきた






仄かに赤い湖


ここらの土の色でそうなってるらしい






かなりワイルドな光景だ!





というワケで

特に問題なく

実にスムーズに

目的地ノースマンに到着したのである






しかしこのノースマン

着いてみると かなりの田舎


水と食料をスーパーマーケットで補給しようと思っていたが

残念なことになんにもない、、、







仕方なくガソリンスタンドのレストランで


炭酸ジュースを飲みながらこの先どうしようか考える



この先人間の住めないエリア


つまり,

水がない砂漠を進まなければならない


しかもその距離  約1500km


    ↑
この看板から先が水のないエリア     






ちなみにパースから何日もかけて来た距離が 約800km



1500kmってどんくらいだ?


日本の国土に換算すると


本州を青森から山口まで縦断すると約1300km


え、この1本道 本州より長いの?!



ぱじゃね~し、(苦汗)



これってかなり危険なことなんじゃない?


何も調べないでノリだけでここまで来ちゃったけど


ナメ過ぎてたかも?!





うん? ちょっと待てよ!


日本の交通事情で考えると大変なことだが


時速120kmでぶっ続けで走れば13時間の距離



もしかしたら2、3日で行けるのでは??




しばらく地図を見ながら考えて


やっとのことで結論がでた




結論
『やっちゃえ YO!』





いま思えば この「やっちゃえYO!」と思った瞬間から

人間の生活は終わりを告げ

リアルサバイバル生活が始まったのである。


そして今までまるっきり意識してなかった

死の恐怖をうっすらと感じ始めていた・・・・・、









次回、キモタクが諦めて帰ろうと思うところまで 
            追いつめられて行くことに!?!!




ゴールドコーストまで約5800km





遥かなる旅路は

 つづく!!!

















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