(2020/08/29追記)
エンジンの回転ムラが大きいため、フライホイールの突起位置を把握していないと点火時期が測れないことが分かりました。
125ガンマ フライホイール周りの調査とタイミングライト用点検窓の加工
125ガンマはタイミングライトで点火時期を測定できません。(コイルがカバー側についているのと、ジェネレーター側にもオイルが回っているから、左カバーを開けたままエンジンが回せない。)
2chのオシロスコープを使ってピックアップと点火の信号を見ます。
点火はタイミングライトのトリガーを真似て、銅板と洗濯ばさみで取ります。
これをプラグコードに挟んでリード線にプローブを繋げます。

ピックアップはガンマの場合、赤緑、青赤の配線です。
青赤がCDI内部でGNDに落ちているようなので、こちらをGNDとします。
先日作ったコードを使ってPCにハードコピーを取り込みます。
→テクトロ製オシロスコープの画像取り込み
こんな感じです。

タコは2000rpm表示ですが、計算すると1200~1300rpmくらいですね。
横軸拡大

ガンマはフライホイールの突起が2個あるので、このような形になります。
アイドリング付近の点火時期は14度と公開されているので、おおよその上死点位置が推測できますね。
1300rpmで14度は(14/360)×(60/1300)=0.00179より約1.79msです。
2つ目の突起の中間(第3波と第4波の間)が上死点でしょうか。(上記で追記した通り、これは間違っていることが分かりました。)
これはメーター読み4000rpm

周期は約20msなので計算すると3000rpmになります。オシロの操作をしながら回転数を一定に保つのが難しかったのでこんなもんでしょう。
読み取りにくいですが第一波が来てから点火するまでの時間を0.8msと読み取ると
(0.8/20)×360=14.4度です。
画像データなので後から横軸が拡大できないのが難点ですね。
後から横軸のスケールを変更できれば回転数測定と点火時期測定が正確にできますが、いい方法がないかな...
オシロにはHOLD機能が付いてますが、HOLDした後はスケールの変更はできないようです。
家だと近所迷惑で限界があるので、オシロのバッテリーを交換してAC100Vのない場所でも測れるようにします。純正とD50の進角の違いとか調べたいですね。