差別用語考察。 | 重度訪問介護の地域格差をなくす 平等なサービスを

重度訪問介護の地域格差をなくす 平等なサービスを

在宅介護の要、重度訪問介護の地域格差がなぜ生じるのか、制度の欠陥を正し、平等なサービスがどこでも受けられるようにしなければなりません。この問題を多くの方に知ってもらいたいため、このブログを開設しました。

テレビでワイドショーを観ていたら、出演していた男性が「・・・はあまりにき〇がいじみている」と発言し、MCが慌てて不適切な表現だと訂正する場面があった。

 

生放送なので取り返しがつかない。

 

この「き〇がい」という言葉、私は子供の頃からよく耳にした。

 

言動が普通じゃない人をとられて一言で表現するにはぴったりの言葉だ。

 

だが、精神病の方を指して表現することが多く、差別語としてテレビなどでは御法度の言葉なのだが、認識がない人はつい言ってしまうのだろう。

 

大の阪神タイガースファンのことをトラキチと今でも普通に使われる。

 

めくら、かたわ、ちんば、おし、つんぼ等々、身体のどの部分がどのように普通でないのかを表す言葉としては、残念ながら誠に的確なのだが使うことはタブーだ。

 

ある講演で、演者が「バカチョン」という言葉を使い、会場から抗議の罵声を浴びたと聞いたことがある。

 

かつてバカチョンカメラというのがあった。

 

正式には使い捨てレンズ付きフィルムというらしいが、シャッターを押すだけで誰でも簡単に写真が撮れるということでバカチョンカメラと言われるようになった。

 

バカチョンとは、バカでもチョンでも使えるということ。

 

バカとは知的障がい者をさす。

 

チョンは諸説あるが、朝鮮人という意味にとらえるととても分かりやすい。

 

つまり、知的障がい者でも朝鮮人でも使える簡単なカメラという意味で、どう考えても差別的である。

 

言葉の語源にそういう差別的意味があるから、メディアでは使用禁止になっている。

 

言われている立場なら、どんな気持ちになるかを考えたら使えないはずだ。

 

それでもうっかり使ってしまうとしたら、それが日本語の文化でもあり、日本人の差別意識の薄さを表しているということだろう。

 

ハゲ、チビ、デブ、ブス等、身体的特徴をとられて表現することでどれ程傷付くか想像して、それでも使うなら極めて社会的認識の低い人間との烙印を押されても仕方ないだろう。