岩国徴古館に行って来ました。 | 三浦清隆

三浦清隆

加賀百万石ツーデーウオーク ①

6月25日(日) 岩国市の岩国徴古館に企画展「地図・絵地図の世界」を観に来ました。

本日が企画展最終日ですが、余り人も来ないのでゆっくり鑑賞できました。また、写真も撮って良いので有り難いですね。


江戸時代に作られた地図ですが、とても良くできた物で、楷書体で書かれているので読み取れます。

各藩には絵師がいたことが分かりました。

防長両国之図・・明治元年(1868)閏(うるう)4月に、諸細工人組(刀や甲冑、金工品などの製作を専門とする部署)の春田東二郎(正鞆)が筆写した周防、長門両国の絵図。

庶民が暮らす村・浦・町を描いた絵図が作成され、領主が領内を把握することを目的に作られた地図です。

宝暦十一年に作成された絵図。錦帯橋手前の城下町を描いたもので、中級、下級武士や町民が暮らしていた場所が、今と殆ど変わらない形で描かれています。


明治2年に玖珂村の野口組(集落)を描いた絵図。

正保2年(1645)に日本初の印刷世界地図として出版された「万国総図」の写し。

「世界地図」・・中国清朝末期の政治家・徐継畬(じょけいよ)が、渡米したアメリカ人宣教師・デビッド・アビールより世界地図を教授され、その内容をまとめた地誌。日本では文久元年(1861)に翻刻書が出版された。


旧岩国藩士・藤田葆(ふじたしげる)が吉川家の歴史に関する資料を集め、まとめたもの。

吉川家が岩国へ領地を移す以前の岩国の歴史について記述されている。

最終章・・明治時代に入ると、軍事上の目的で欧米から近代的な測量技術が本格的に導入され、高精細な地図が多く作られました。

足摺岬からB29の飛行時間を示す絵図。


今回の企画展は最終日に行ったため、解説文を記した紙がなくなっていたので、詳しく知ることは出来ませんでした。