お洗濯もの
完璧に畳んでも振り返ればごしゃらかとした山になる
家の中でどんぐりを踏まなくなった代わりに
色んなプリントだの
模試のイケてない結果表だの
踏んで転びそう
こどものいる暮らしは
あっという間に過ぎて
彼らは適宜おでかけしていく
空っぽの巣、途方に暮れる日はきっとあっという間だ
さみしさを埋めるように
この小さな散らかったおうちに
お泊りするちいさなお友達がいたりして
幸せは一過性のものだとは
悩まずに享受して息してる
しあわせな私である
時々暴力的に
孤独を、どうにも望んでしまうので
手に余って
どうか何も考えないようにと願った結果
何かの書類を片づけたり
本を読んだり
積極的に人と関わることが
できなくなることがある
それを病とか弱さとか
言われたとしたらただただ煩わしいと感じるだろう
既往症からの頭痛
胃炎からの腹痛
身体の奥にレゴリスみたいな尖った冷たい結晶のようなものを感じる痛み
こころなのか脳の気質的な反応故か
そこにも感じるので
アンドロイドが
激情を感じてびっくりするような気持ち
これはバグだと必死に解析しようも叶わないみたいな
あなたへのそれもまた逃避行動だ
いや
会いたいと泣きたくなるのは
恋慕っていうより
時間が容赦ないってことに逆らいたいだけだ
生産性0
堂々巡り
会いたい
今の、もう若くないこの姿で
歌ってばっかよ
なんも考えたくないからね