「現職(イギリス法人勤務)を維持したまま、パートナーと一緒に日本で住む」
https://ameblo.jp/takoikakohada/entry-12850952465.html
という娘の考えを母に伝えたところ、一蹴された。
なぜか、私が怒られているような雰囲気に。
「日本が駄目になっていくと考えて日本を去り、かつ、
想定通り、海外で高収入を得られるようになった今、
中途半端に帰って来ては駄目だ。
戻って来るなら、旅行か、リタイアしてからにしなさい」
おっと、こういう反応があるとは思っていなかったので、
かなりビックリしてしまった。
普通なら、可愛い孫が日本に戻ってくるなら、
お婆ちゃんとしては、一も二もなく歓迎するのが普通だろう。
一般的なお婆ちゃんとは、かなり思考回路が異なっている。
「イギリスでの雇用関係を維持したまま」
(日本企業で働くわけではない)
という点が理解できたかどうかは分からないが、
母の言葉を、娘にそのまま伝えることにした。
大企業に勤める労働者の給料が上がったとはいえ、
その給料自体は、弱くなりつつある「円」で貰うことになる。
可処分所得は当然「円」であって、
その円は、この2~3年で、5分の2近く毀損している。
こういう計算は正しいのだろうか。
・ドル/円レート 3年前は100円、今160円。
・年間所得 3年前は1,000万円、今1,200万円。
この年間所得をドル換算すると、
・3年前の1,000万円は、100,000ドル
・今の1,200万円は、75,000ドル
ドル換算だと、惨めなくらい貧乏になっている。
こういう状況で、この人の暮らしは豊かになったのだろうか。
預金利息は0%、しかも、インフレが0%なら、
一生、家や会社から半径5キロ以内で生活する限り、
(当然、海外旅行は行かない)
現状維持の、それなりの生活は続けられる。
過去30年、イオニストが急増している事が、この事実を物語る。
ドル建てで考えれば、
(給料が年間200万円上がったとしても)
25,000ドルの給与ダウンとなる。
その上、インフレ、一方、預金利息はゼロのままだ。
巷でよく聞くフレーズだが、
「海外旅行など行けやしない」
となるのは当然の帰結だ。
政府債務は膨れ上がり続け、
日銀は政策金利を上げられず、円安・インフレはとめどなく。
(もっとも長期金利は、日銀が国債を更に買い増ししない限り
勝手に上昇していくだろう)
これは、変えられないことであり、永遠に続くことになる。
永遠ということは無いか・・・Xデイまでだな。
おっと、話がずれた。
稼ぐ収入は、外貨じゃないとダメだな。
価値が下がり続ける通貨「円」でいくら稼いでも、
貧しくなる一方だ。