年中、あちらこちらのホテルに滞在して、日々を送っているブロガーがいる。

おそらく70代のご夫婦で、私からしたら羨望の的である。

ここ数年は、冬場は。沖縄のホテルが定宿のようだ。

この冬は、瀬底島のホテルに、3か月暮らしていた。

 

彼らの、いわゆる「ひまわり生活」は魅力的で、私らの選択肢にもなるな

と、ホテル住まいの研究をしてきた。

「いくら考えても、一度実行することには敵わない」

というわけで、彼らが定宿にしているホテルに3日間滞在することにした。

今回の沖縄の旅の、一つの大きな目的でもあった。

 

結論から言えば、この滞在では全く楽しめず、

当初の目的であった長期滞在可能か否かの検証の入り口にも到達できなかった。

別のホテルであれば、別の結果が導けたのかもしれない。

今回は、尻切れトンボでお仕舞い。

 

瀬底島でのホテルは、まあまあ上等なホテルである。

部屋は最上階指定で、ラウンジアクセス付きのものにした。

 

ラウンジは毎日、先客がいっぱいで、まともに入れず。

カクテルタイム開始と同時に入らないと使えそうにない。

梅雨直前の平日なのになぁ。

 

レストランの食事はと云えば、死ぬほど不味い。

外に食べに行けば良いのだが、島内にまともな食堂は見当たらない。

結局、ずっとホテル内での食事が続く。

 

食事が不味いのは仕方ないとして、

どうもスタッフの教育が全く追い付いていないようだ。

隣の席の客が席を立ち、テーブルをかたずけ、消毒液をまく。

辺り構わず、かなり上から噴霧するので、

エアコンの風に乗って、まともに我々のテーブルへ。

食事は捨てることになり、我々はトイレで顔を洗う羽目に。

「おいお前、何をするんだ」といっても、ボケっとしたまま事情を把握できないんだ。

 

こんなこともあった。

案内されてテーブルへ、着席したら椅子のひじ掛けがベチャベチャで、私の手がベットリ。

「何だ、掃除していないんじゃないの」とクレームしても、暖簾に腕押し。

「席を替わるよ、お手拭きを持ってきて」とこちらから言わないと、

自らは一切行動に移せない。

 

この女の子Aを相手にしてはいられないと思い、

別のスタッフBを呼ぶ。

テーブルにはビュフェのメニューしかなかったので、

アラカルトのそれを持ってきてとお願いした。

そうしたところ、新たに持ってきたメニューが、またもやビュフェのそれであった。

「僕が頼んだのは、アラカルトのメニューなんだよ」といったが、理解できない。

 

仕方なく、受付まで自ら出向き、メニューを持ってくる羽目に。

その子Bに、「アラカルトのメニューはこれ、一品ずつ注文するんだよ」

と教えることになった。

まあ、理解できたかどうか知れたものではない。

 

話は戻り、清掃してなくて、椅子がべっちょり汚れている席に、

女の子Aが新たな客を案内してきた。

「おいおい、そこはまだ清掃していないだろう?」

そのあとの展開は、ここで言うまでもあるまい。

この女の子Aは、一体どういう人なんだろう。

 

はい、そして会計へ。

「お客様お二人、ブッフェお二つで○○円でございます」

「ブッフェなんて食ってねえっつうの」

このおっさんCも、一体何者なのだろうか?

 

クレームの数々を記載したらキリがないので、この辺で終わり。

三日間我慢して滞在し、チェックアウトの手続きはラウンジで行う。

「楽しくお過ごしになられましたか」との挨拶に、

「そんなことはねえっつうの」と返事。

「消毒液は掛けられるは、料理は注文できないは、椅子はベチャベチャだは、

 散々な滞在だった」

と お話しした。

それなりに責任のある立場の方だと思われるが、

こちらも、暖簾に腕押し状態に。

 

このホテル、

一体何なのだろうか・・・